第7話

もしも与えられるものがあるとしたならそれは何でしょう。

ひょっとしたら望まないものかも知れない。しかしそこに言葉が隠されていたらどうでしょう。わたしには理解不可能な、ゴッドブレスというものは表現が出来ない。


例えばあなたが虹を見上げたらどうでしょう。わたしはそれを羨ましいと思います。いつでも見られる訳ではない。


それには意味があるのでしょうか。わたしには解りません。

綺麗な青空を見たときはどうでしょう。澄んだ薄い空の色に、陰影を残すしっかりとした白雲。


わたしは地面に立っていた。

わはり陰を持っていた。

とても伽藍とした空間に、やはりわたしには過去と未来の暗闇があつた。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る