お爺ちゃん、元気ですか?

渡村 尚太

第1話 はじめに  喜怒哀楽がある理由は?

 「喜怒哀楽がこの世にある理由は何ですか?」。この問いに対するあなたの答えは何ですか?


心理学者や知識人ならば、「そんなの簡単だよ」と笑ったり、「何を言っている?」って話題にもならないかもしれない。


けど、僕はこの答えを知っている。えっ、そこら辺にいる凡人が知ってるわけが無いって?


んー、そう言われてしまうと僕は凡人であるかもしれない…


みんなと同じように朝起きて、仕事をして、上司に怒られ、会社から残業というプレゼントをもらい、今にも破裂しそうな満員電車に乗って、誰もいない家という真っ暗な闇に消えていく。そして、太陽という天の光を静かに待つ。


ふざけていると思いますが、こう書いてみると凡人のようで凡人じゃないような…

そう感じませんか?


はっきり言うと、気の持ち方次第で変わると思っています。私の尊敬する人の言葉を借りて言うと、


「凡人な人はこの世にはいない。凡人だと思うから凡人。特別だと思えば特別だ。」


これは、僕の祖父から学びました。

つまり、自分に自信がないからこそ相手を見下すのではないでしょうか?

捻くれず、羨ましがらず、素直になってみると見える景色が変わるかもしれません。


さて、話を戻して最初の問いに対する僕の答えは


「人と人をつなぐためにある」


と考えています。シンプルで分かりやすいですが、どこか奥深い気がして、個人的には気に入ってます。この答えが導かれた背景は、物語の中でお伝えさせていただきます。


さて、長くなってしまいました。


これは、私が祖父に会って10年間でどう変わったかを文字に起こして、私の体験をみなさんに伝えたいと思っています。


ただの凡人が書いた文章だと気を楽にしていただければ幸いです。


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