女性には甘いものを
葵流星
女性には甘いものを
7月
じめじめしていた梅雨も明け、5月よりも強い日差しが差し込むような日が続いていた。
すでに、衣替えを終えていてタンスから夏服を引っ張り出したところだ。
高校に入学してから二度目の夏。
転校生はやって来ることもなく穏やかな人間関係が相変わらず続いていた。
気が早いのか、すでに行きたい大学を見学にいった奴もいる。
けれども、俺はなんというかそういうなんか浮わついた気持ちじゃなくて虚無感があった。
別に、散財したり、誰かに嫌われたりしたわけじゃない。
なんというか、まあ思春期っぽくもある?
というより、要するに一肌が恋しい…。
それは、嘘だ。
正直、彼女が欲しい。
なぜ、彼女を欲しがるかって?
それが、虚無感の原因だからだ。
そう、俺の男友達全員がみんな彼女を持っているからだ。
女性には甘いものを 葵流星 @AoiRyusei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます