エピローグ

 月曜日、せっかく昨日マギストを開放したのですが、散策できずに今は学校でお昼の時間を過ごしています。


「茜、今日は随分と不機嫌だね」

「むう……、好物を取り上げられた気分」

「まぁ、一緒に居たからよく知ってるけどね」

 知っていながらも口に出させるとは、今日の伊織は意地悪ですねぇ。しかたありません、そのぶら下げている大きくて重いものに八つ当たりです。

「てい…………おおー」

「何やってんの……」

 感触に驚いただけです。まったく、驚きのあまりに手をグーパーしてしまいましたよ。





 今週はカレンダーの都合で10月の初めと9月の最後にまたがってしまった文化祭準備があるので、まとまった時間は振替休日の2日になってしまいます。まぁ、それを楽しみに今週を乗り切ればいいだけなので、日課だけこなして過ごしますかね。





 そんな風に気楽に考えていたのですが、思いがけず忙しく、日課をこなすので精一杯でした。まぁ、何とか召喚したユニコーンを愛でて事なきを得ましたが。

 ザインさんとの取引で南側の地図データとボスの情報を手に入れましたし、ロイヤルナイツとの仲介もしてもらったので、北側のデータも手に入れました。西側は交渉中らしく、待って欲しいそうです。情報クランの中でのゴタゴタがどうのこうのと言っていましたが、私には関係ないので記憶にはとどめていません。

 さて、明日からの文化祭が終わればまとまった時間が取れるので、そしたらマギストを巡らなければいけませんね。

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