4-8

 8日火曜日、今日は午後のログインが少し遅れましたが、時雨達とダンジョンに挑まないため、イベントのクエストを探しましょう。

 随分と久しぶりな気もしますが、ナツエドの城へと向かいます。イベントが始まって一週間経っているので、城にもそこそこ人がいますね。さて、前は炊事場でクエストを受けましたが、今回はどうしましょう。クエストを探すという目的があるので、炊事場を尋ねるのも違いますし。

 前回は建物に入らず彷徨っていたのですが、今度は玄関らしき場所から廊下を通って彷徨いましょう。ちなみに、建物の中に入ると足の装備が強制的に非表示にされるため、土足で上がることは不可能になっています。

 渡り廊下である程度は繋がっているので見て回っていると、妙なことに気が付きました。天井と屋根の間の空間が気持ち高いですね。立っての移動は出来ませんが、屈んでなら移動出来そうなぐらいです。これは……。

 魔力視で見ながら移動していますが、城全体が魔力を帯びているようでよくわかりませんね。日本の古き良き城をモチーフにしているので夢のあることを期待しているのですが、アレはないのでしょうか。

 おや、行き止まりですね。ここは正体不明の建物の近くで、ここにも池があります。鯉とかはいそうですが、流石に何かあるとは思えません。

 一応行き止まって見ましたが、やはり何もなく、戻ろうとすると――。


「あれ?」


 天井の一部に看破が反応しています。具体的に何かはわかりませんが、何でしょう。私の杖は両手杖なので天井までは簡単に届きます。看破の反応が強いところを突っついてみると、手応えがなく、そのまま板が持ち上がってしまいました。

 今まで気が付きませんでしたが、この天板、一枚外せば人が通れるくらいの大きさがあります。とりあえず、もち上がった天板をずらしてスペースを確保し、助走を付けながら軽業スキルを駆使し、飛び上がりました。


「とりゃ」


 手が引っかかるだけでは登れませんが、上半身を突っ込むことに成功したので、不格好ながらも天井裏へと侵入することが出来ました。さて、それでは天板を戻して証拠を隠滅し、天井裏を散策します。目的地は特に決まっていませんが。

 天井裏は暗いのですが、暗視系のスキルは持ち合わせていません。だからといって光源を出してしまうと下を歩いている人に気付かれてしまうので、目がなれるのを待ちます。

 慎重に梁の上を歩いていると、少しずつ見えるようになってきました。ただ、まだ暗いですね。城の魔力が明かり代わりになるのを期待して、再び魔力視を発動します。ふむ、何とかなりそうですね。

 さて、天井裏に侵入したのはいいのですが、どこへ行きましょう。ここから一番近い建物は正体不明の建物なので、そこにしましょう。

 天井裏の移動は常にかがんでいなければ行けないのですが、フルダイブで良かったです。現実でやったら腰を痛めますよ。

 さて、もうすぐ目的の――。


「お主、何用だ?」


 突如、首筋に冷たいものを感じ取りました。これはあれですね。ええ、本物の忍者に後ろを取られました。まずは両手を上げましょう。


「えーと、道に迷いました!」

「ここに迷い込むわけがあるか」


 まったくですね。道に迷って天井裏に侵入するとかありえませんね。さて、どうしましょう。


「えーと、ちなみに、この先って……、いえ、何でもないです」


 今HPが少し減りましたよ。街中でダメージを受けるってどういうことですか。もしかして、天井裏は外の扱いですか。


「もう一度聞く、お主、何用だ?」

「えーと、特に用はないです。強いて言うなら、クエストとかないかなと」

「聞き方を変えよう、お主、どこの手の者だ」


 おや、もしかしてこれもクエストですか? では、どうすればいいか考えましょう。

 まず間違いなく敵対したらHP全損の上、この忍者の派閥と敵対決定です。それなら、敵ではないとアピールするところからですね。

 イベントのストーリーは読みましたけど、このゲーム自体のストーリーには目を通していないので、詳しいことはわかりません。そのため、NPCとプレイヤーの関係もわからないのですが、まぁ、何とかしましょう。


「えーと、観光客です。炊事場でちょっと手伝ったり、街の人と仲良くなったりしてる者ですよ。あ、門の外とか城への立ち入り許可は貰ってます」


 許可を出す立場の役場の人に迷惑をかけるかもしれませんが、正直に言うのが一番です。私はロールプレイとかは慣れていないので、ボロがでそうですし。


「ふむ、遠き国からの旅人か。では、その証拠を見せてもらおう」


 通行手形のことですかね。


「えーと、通行手形出すんで、動いて大丈夫ですか?」

「うむ、では、少し下がれ。先へ行くことは許さん」


 忍者の指示に従い移動しました。首筋も楽になったので、通行手形を実体化します。


「ところで、門と城、どっちのですか?」

「城のだ。門の通行手形を持たぬ者に、城への通行手形を手に入れることは出来ん」


 そんなわけで城の通行手形を渡しました。忍者が裏を見ていますが、まだ1階にしか立ち入れない状態なので、クエストを進めるには信用が足りないのでしょうか。


「ふむ、この国のどの陣営にも属しておらぬか。ならば、我らに協力せぬか? この通路を自力で見付けたのだ。最低限の実力は保証されよう」


 おやおやおやおや、ここは分岐点ですか。手形の裏書き状況で所属する陣営が変わるのでしょう。私の場合はどこにも所属していない場合の陣営ですね。

 陣営ごとに発生するクエストが違ったりするんでしょうね。


「はいはーい、質問です。具体的に何をするんですか?」

「それは我らの協力者にしか話せん。まずは協力するか否か。返答は如何に」


 うーむ、他の陣営がどんなものかわからないので、気にはなりますが、クエストを進めてどこかで手形に裏書きをされると、このどの陣営にも属していない場合の陣営に入れない気がするので、思い切ってここにしてしまうのもありです。

 やはり、女は度胸です。


「よーし、協力します」

「ふむ、そうか。……ふん!」


 忍者さんが片手で印を組むと通行手形に魔力が宿りました。ただそれは本当に少しで、注意してみないと気付けないほどです。

 通行手形を返してもらったのですが、どこからどう見ても裏には何も書いていません。


「目に見える印を残すわけがあるまい。それが示す場所へ行けば、我らの里への門を開くことが出来る。一度訪れるがよい」

「わかりました」

「それと、くれぐれも他の陣営に我らのことを話すでないぞ」


 それだけ言うと忍者さんは一瞬でどこかへ行ってしまいました。さて、この先は気になりますが、今回はやめておきましょう。ちなみに忍者さんの里への門がある場所はマップに表示されており、例のちりめん問屋の場所ですね。城の陣営ではないから、城の外に拠点があるわけですね。

 とりあえず、ここらで一度ログアウトです。





 夜のログインの時間になりました。それでは先程の続きをしましょう。


「たーのもー」

「はい、いらっしゃい。何をお求めでしょうか?」


 番頭さんらしき人が出迎えてくれましたが、なんて言えばいいんですかね。合言葉とかは聞いていませんし。とりあえず、通行手形ですね。


「この手形が目に入らぬかー」

「おやおや、どこかでうちのご隠居にあったんですか?」


 あ、やはりそういう設定ですか。ちりめん問屋のご隠居といえば有名ですからね。ただ、通行手形には反応がないので、どうしたものか……。


「……えっと、そのー」

「どうされました?」

「いやー、あのー、ここに行けと言われまして」

「どちらからの紹介ですか?」


 忍者さんからの紹介なんて言うわけにもいきませんし、どうしましょう。


「顔は見てないんですけど……」

「そんな怪しい人の紹介何ですか?」


 うぐ。

 そういえば、まともな光源もなかったので、具体的にどんな忍者さんだったかなんて言えませんね。


「……」

「大丈夫、聞いておりますぞ。それではこちらへどうぞ」


 悩んでいると店の人が奥へ案内してくれました。どうやら弄ばれたようです。まったく、どうせなら女性のNPCにして欲しいです。

 店の勝手口付近に小屋のような物がありました。そこへ入るよう促されたので、入ってみると地面に魔法陣が描かれています。試しに識別してみると、【空間接続の陣】となっているので、前にピラミッドで見たのと同じやつのようです。さて、いったいどこへ飛ばされるのやら。

 魔法陣の中央に立つと、光りに包まれ視界が暗転しました。

 行き先は小屋というより蔵のようですね。

 まぁ、何かをしまう場所というよりは、移動の順番待ちをするための場所が一緒になっているようです。


「ふむ、旅人を一人案内すると聞いていたが、お主か?」


 そこで待ち構えていたのももちろん忍者さんです。個々人の違いはわかりませんし、特に個性というものが見えません。


「多分私ですけど、これ、見ます?」


 どうすればいいのかわからないので、とりあえず通行手形を見せることにしました。困った時の通行手形頼みです。


「ふむ、本物のようじゃな」


 おや、お年寄りのようですね。ほっかむりなどで特徴が隠されているのでまったくわかりませんでした。


「それでは、ついてくるがよい」


 忍者さんに連れられて蔵から出ると、そこは長閑な村のようでした。ただ、忍者がいるのですから、隠れ里と言うべきでしょう。

 マップには全貌が表示されておらず、フィールドと同様に探索スキルの効果が及ぶ範囲が記録されるだけです。もしかして、街ではなくフィールド扱いなのでしょうか。これは忍者さんとの戦闘訓練とか、選択肢を間違えたら消されたりするのでしょうか。

「奥で待っとる。話をしてくるがいい」

 質素ですが大きい屋敷へと案内されました。ここは長老とか里長とかが住んでる屋敷でしょうか。ちょっと引っかかりますが、中へ入りましょう。


『こっちじゃ』


 ひぇ。何ですか今の。人の気配がないのに声だけ聞こえてきました。しかも、なぜだか明確に方向がわかります。これはちょっと、……いえ、かなり心臓に悪いですよ。

 玄関から上がるとブーツが自動的に消えるのですが、帽子はそのままなので、メニューを操作し非表示にします。これが出来るということは、ここは街中扱いですね。まったく、細かいので混乱してしまいますよ。とりあえず、声のする方へと進んで行き、辿り着いた座敷には蓄えた髭と伸びた髪で顔の特徴を隠した忍者さんがいました。外見と纏った雰囲気からして偉い忍者さんだと思いますが、どうなんでしょう。


「よく来たのう」

「お邪魔します」

「まぁ、座るがいい」


 促されたので座布団に座りますが、確かにじりとかいう座り方がありましたね。座布団の後ろに座ってから、両手を座布団について移動するとかいうやつです。ハヅチが和装を調べるついでにいろいろと調べたのを教えてもらった記憶があります。現実と違って正座をしても足が痺れなさそうなので、安心して正座が出来ます。


「ふぉっふぉ。ワシははじめ太郎右衛門たろうえもんじゃ」

「初めまして、リーゼロッテです」


 とりあえず挨拶から始めますが、文字にするとどこかで見たことのあるような名前ですね。具体的に言うと、開発の責任者でしょうか。顔を覆う毛を短くすると渋い小父様の可能性がありますね。


「お主は、我らの目的を知っとるか?」


 おっと、いきなり本題でしょうか。


「知りません」

「そりゃよかったのう。知っとったら、内通者を探さねばいかんから、助かったわい。それで、何と言われてここへ来たんじゃ?」

「この国のどの陣営にも属していないし、忍者さんが使う通路を見付けたから、最低限の実力はあるだろうって言われて来ました」


 他に何か言われた記憶はありません。具体的に何をするのか聞いても教えてくれませんでしたし。


「そうかそうか。それでは、ここからの話を聞けば、引き返すことは許さん。故に、あらためて問おう。我らに協力するか?」


 太郎右衛門さんがそう言うと、確認ウィンドウが出現しました。


 ――――Event Message・参加陣営の確認―――――――――

 この陣営に参加しますか?

 一度参加すると他の陣営に参加することは出来ません。

 なお、参加陣営によって一部クエストや報酬が変化します。

 【はい】 【いいえ】

 ―――――――――――――――――――――――――――――


 陣営の名称すら出てきませんが、ここまで来て引くという選択肢はありません。【はい】を押して話を進めましょう。


「もちろんです。なので、詳しい話を聞かせてください」

「よかろう。迷う素振りすら見せぬとは、気に入ったぞ。これより、我らが陣営の頭にして、この里の長と面会してもらおう」


 へ? このいかにも頭領ですといった雰囲気の人が一番偉い人じゃないんですか? そういえば、ここまで案内してくれた人も、誰に合わせるとかは言っていませんでしたね。

 そういって太郎右衛門さんが横にずれると、奥の襖から同じ様な人が出てきました。違いは……、ありませんね。


「こちらが我ら【守り人の里】の長、はじめ門左衛門もんざえもんじゃ」

「うむ」

「長は協力感謝する。と言っています」

「うむうむ」

「まずは、我らの陣営の目的を話す。と言っています」


 この長いらない気がします。

 とりあえず、太郎右衛門さんの通訳によると、今回の祭りの目的が8個の頭に8個の属性を持つ龍の封印を維持することです。そのために、それぞれの属性に対応した姫巫女の儀式を成功させる必要があるそうです。ただ、龍の復活を狙ったり、龍の力だけを取り出そうとしたりする陣営がいるそうです。

 そして、肝心の目的ですが、このナツエドの存続だそうです。何とも大雑把というか、どうとでも取れる目的ですね。試しに確認してみたところ、龍を倒してもいいし、力を取り出しても街のために使うのなら問題ないとか。クリア条件、緩いですね。これは当たりかもしれません。


「うむ」

「お主の持っている地図を見せて欲しい。と言っています」


 城で地図を貰いましたけど、あれはマップに取り込まれてしまいました。なので、ウィンドウを可視化して、マップを表示しましょう。


「う」

「この里ではなく、城の地図だ。と言っています」


 絶対に言ってませんよね。あきらかに文字数が違いますし。

 通訳の通りに城の地図を表示しましたが、立体的に表示すると、天井裏の通路も表示されます。まぁ、天井裏は私が歩いた場所だけですが。


「うむうむうむうむ」

「旅人の地図は便利じゃのう。これを受け取るがよい。と言っています」


 そう言って取り出した地図がマップに取り込まれると、今まで名前の表示されていなかった屋敷の名前が表示されました。

 中央の本丸は無常城というらしいのですが、他の周囲にある8個の屋敷はそれぞれの姫巫女の属性にちなんだ名前のようですね。

 おや、それだけではなく、1階の天井裏の通路も全て表示されています。流石に足を踏み入れていない2階より上は表示されていませんが、行けば追加されるんですかね。


「お主には祭りの最中に行われる姫巫女の儀式で護衛をしてもらいたい。と言っています」

 いや、何も言ってないじゃないですか。これ、完全にこの太郎右衛門さんが言ってますよ。

「うーむ」

「そのために、祭りが始まるまでの間に、姫巫女からの覚えを良くする必要がある。と言っています」

「うむむ」

「まずはそれぞれの屋敷で依頼をこなしてくれ。こちらの手の者がある程度協力する。と言っています」


 ここに来て2連続の変則パターンですが、要するに全部の屋敷で姫巫女の好感度を上げろということですよね。協力するというのがどの程度のことなのかはわかりませんが、このイベント、忙しすぎですよ。


「ちなみに、私の知り合いを頼ってもいいですか?」

「うむ」

「我らの審査を通った者であれば、問題ない。と言っています」


 なるほど。では、クランのみんなにクエストの発生方法を教えてしまいましょう。そうすれば分担出来ますから。


「それと、我らに協力的である間は、この里の設備を使うことを許そう」

「と言っています」

 ……自分で話せるんじゃないですか。


「わかりました。出来る範囲でやりますね」


 屋敷の外へ出ると、里のマップが完全に開放されていました。どこに何があるのかよくわかるので楽ですね。ちなみに、メニューに【ナツエド】と【守り人の里】を行き来するためのボタンが追加されたので、わざわざちりめん問屋を経由する必要はありません。こういう便利機能は大事ですね。

 里のマップは開放されていますが、店のラインナップまではわからないので、実際に訪れる必要があります。そのため、まず最初に一番重要な茶屋へ行きましょう。お団子とかありそうですし。


「たのもー」

「はい、いらっしゃい。何にします?」

「お団子一つ……いや、三つ。あ、動物大丈夫ですか?」

「外の席なら大丈夫ですよ」


 最近は行ったことのないフィールドやダンジョンに行ったりで召喚していませんでしたから。


「【召喚・ヤタ】【召喚・信楽】」

『KAA』

『TANU』


 ヤタは私の隣に止まり、信楽は膝の上に座っています。ヤタの嘴の下を撫でたり、信楽をモフモフしたりしてお団子が来るのを待ちましょう。


「お待たせしました」

「はーい」


 頼んでから気が付きましたが、ヤタと信楽はお団子を食べられるんでしょうか。まぁ、烏と狸の食性は知りませんが、ゲームなので大丈夫でしょう。


「あちち」


 お茶が思いの外熱かったので、冷まさないといけませんね。ヤタは器用に翼を使い風を送り、信楽は私の真似をしているのか息を吹きかけています。

 ちなみにこのお茶、新茶なので精神系状態異常耐性が一時的に上がります。お団子の方は、普通のですね。満腹度が多少回復するだけなので、味わうだけにしましょう。

 ふう、お茶屋でゆっくりするのはいいですねぇ。この陣営はまだ他のプレイヤーがいないようなので、騒がしくないですし。あ、一応クランチャットで報告しておきましょう。


リーゼロッテ:城の天井裏でクエストっぽいの見付けたよ。複数の陣営の一つに所属するやつ。所属した陣営によって一部のクエストが変化するってさ


 よし、報告完了です。それではヤタと信楽を愛で続けましょう。

 …………

 ……


ハヅチ:よし、リーゼロッテ、こっちでの打ち合わせは終わったから、詳しく教えてくれ


 おや、ハヅチからです。どうやら私がヤタと信楽を愛でている間に他のみんなで何か相談をしていたようです。まぁ、聞かれたので答えましょう。


リーゼロッテ:城の天井裏で忍者に後ろを取られて、会話を進めたら忍者の陣営に誘われて、その陣営の里で里長と話して協力することにして、お茶屋でお団子食べてる

ハヅチ:よしわかった。今度聞く


 おかしいですね。ちゃんと話したのにわかってもらえませんでしたよ。まぁ、明日にでも話すことになるでしょう。話しながら途中で詳しく聞いてくれた方が話しやすいですし。


 ピコン!

 ――――System Message・所持スキルがLVMAXになりました――――

 【調教】がLV30MAXになったため、上位スキルが開放されました。

 【召喚】 SP3

 このスキルが取得出来ます。

 ――――――――――――――――――――――――――――――


 おや、なつき度を上げる効果でもあったんですかね。調教のスキルレベルは従魔のなつき度と連動しているので、ヤタと信楽のなつき度が合計で100になれば、調教がカンストします。それでは、召喚スキルについて確認しましょう。

 えーと、何々。ふむふむ。

 召喚スキルを取得すると、召喚獣と契約出来る様になるようです。ヤタや信楽といった従魔と違い、呼び出すと大技を繰り出して消えるそうです。必殺召喚とか言ったりしますよね。それでは取得して詳しく見ましょう。

 スキルレベル1だと契約可能数が1体となっています。これは下級スキルなので10レベルごとに1体増えると考えるべきでしょう。後は、クールタイムが召喚獣毎に発生するそうですが、ゲーム内時間で1日だそうです。短くなるかはわかりませんね。試しに使おうにも、契約している召喚獣がいないので出来ません。


リーゼロッテ:調教がカンストして召喚取ったけど、召喚獣の情報、ない?


 せっかくなのでクランチャットで聞いてみましょう。時雨とかグリモアとか、従魔を従えるメンバーもいるので、知っているかも知れません。


時雨:そっか、リーゼロッテは2体いるもんね

グリモア:我が使い魔は1体故、汝の問の答えるは知らぬ


 なるほど、知らないようです。それでは気が向いたら調べてみましょう。

 この後、里を歩き回ってお店のラインナップや生産系の施設を確認しましたが、そこまで凄いものはないようです。忍術スキルでも見つかればと思いましたが、和風の新スキルも見当たりません。流石に、イベント時にしか取得出来ないスキルはどう足掻いてもネタにしか使えないスキル以外は許さない人がいますからね。

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