第8章 王都動乱編 登場人物紹介

長いので、気になるところだけ

かいつまんで読むもよし、

丸ごと読み飛ばしてもOKです。


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〇主人公組

薪苗直哉

本作の主人公。16才。誕生日は2月14日。身長169cm、体重63kg。趣味はアニメ鑑賞、スマホゲーム(主にRPG系)。現在は鋼ランクの冒険者。聖美とは現在交際中で、同じ部屋で寝泊まりしている。料理も出来る。黒髪の所々に金髪が混じっている。紗希の存在を匂いで感じ取ることが出来るシスコン。紗希と聖美の二人と同じ家で暮らしている。性格的には基本的にヘタレだが、やるときはやる主義。人ごみに酔いやすい体質をしている。貧乳好きであるため、寛之とはこの事では意見が絶対に合わない。リラックスしてる時に思ってることが顔に出やすい。聖美を守るために強くなりたいと思っている。攻撃を直感的にかわすのが上手い。ディアナの“天空槍”を受けたが、聖美の吸血鬼の力によって死を免れていた。扱う武器は滅神剣イシュトイア。紗希が彼氏の理想像を話した時に彼氏ができたと早とちりした。王城の戦いではギケイが魔法を使えたことに驚いていた。ギケイとの戦闘中に紗希の声が聞こえ、危機を感じた。ギケイを力技で城外に放り出し、逃げ場を無くした上で攻撃を行なった。だが、ボロボロのギケイを地面に落下する前に王城へと放り投げて殺さなかった。ギケイとの戦いは決着寸前でユメシュが介入してきたことにより、うやむやになった。先に進んでユメシュと戦うか迷っていたが、聖美と茉由の後押しで進むことを決めた。単独でもユメシュと互角に戦うことが出来ていたが、途中から合流したクラレンスと協力してユメシュを追い詰めた。だが、最初はクラレンスが救命措置とはいえ、紗希にキスしたことに対して怒っていた。竜の力を解除した瞬間に背後から短剣で貫かれた。

付加術:物質や生物に指定した効果を付加エンチャントする魔術。基本的には他人のサポートが向いている。付与魔法に比べて威力が弱い分、付加エンチャントする時間は短いため、戦闘中でも使用可能。


薪苗紗希

直哉の妹で15才。誕生日は3月14日。身長165cm、体重50kg。スリーサイズは77/62/89。趣味は剣術の稽古。現在は魔鉄ランクの冒険者。剣術は幼いころから父である宗正から習っている。腰まで届く長い黒髪のお姫様カットの美少女。直哉とは違い計画性があり、真面目で責任感が強い。恋バナを聞くのが好きな一面もある。直哉とは仲が良く、よくからかったりしている。茉由とはお互いに“ちゃん”づけで呼び合うほど仲が良い。直哉と聖美と同じ家に住んでおり、2階の部屋に住んでいる。直哉曰く、何か含んでそうな笑みを浮かべている時は下手なことを言うとからかわれる。また、直哉からはよく気が回ると言われている。直哉に迷惑をかけないために剣術を習い始めたという経緯がある。酒に体勢が無く、一口飲んだだけで酔っぱらってしまう。怒っている時は無言になる。イカツイ風貌の男たちに絡まれていた男から聖美を助けた。その際に男たちの股間を蹴り上げて攻撃した。理想のシチュエーションは突然再会して運命感じちゃったイケメンにキスされたいである。王城の3階へ続く階段の前でオルランドと再戦することになった。毒魔法という制限時間が与えられる中、二刀流のオルランドを手数で圧倒した。オルランドの過去の話を聞き届け、同情した。また、毒魔法で苦しむが最後の力を振り絞ってオルランドを撃破した。毒の傷に効く薬をクラレンスによって、口移しで飲ませられ助かった。現在は寛之のことで塞ぎ込む茉由に付きっきりである。

敏捷強化魔法:自身の移動速度を上げる魔法。剣を扱う紗希にとっては相性抜群。


呉宮聖美

本作のヒロイン。17才。誕生日は12月24日。身長168cm、体重52kg。スリーサイズは80/63/90。現在は鉄ランクの冒険者。冒険者になった理由は足を引っ張りたくないから。ラウラから弓の扱い方を習っている。黒髪の長髪を普段はポニーテールにしている。直哉と現在交際中であり、同じ部屋で寝泊まりしている。日光の当たらない場所でだけ吸血鬼の吸血能力と身体能力を使うことが出来、瞳が赤く光る。言い訳するときは慌てた様子で手をパタパタさせるクセがある。料理が極めて苦手。大事な人を失いたくないと考えている夏海と自分自身を重ね合わせていた。王都帰還後、直哉からリボンと二本の矢を遅めの誕生日プレゼントとして受け取った。直哉が突然居なくなってしまうのではと不安に思っている。イカツイ風貌の男たちに絡まれていたのを紗希に助けられた。ラルフとの戦いの最中、直哉が城から落下したのを見た隙にラルフからの拳での攻撃を受けた。一瞬の隙を突き、吸血矢でラルフの喉元を射抜いた。ユメシュと戦うか迷っていた直哉を茉由と共に後押しした。紗希にクラレンスがキスをしたことで怒る直哉に矢を撃ちこむことで、冷静さを取り戻させた。

吸血魔法:指定した相手の血を吸い取ることが出来る魔法。対象は貧血による倦怠感に襲われたりする。


呉宮茉由

聖美の妹で16才。誕生日は4月1日。身長164cm、体重49kg。スリーサイズは82/68/88。現在は魔鉄ランクの冒険者。寛之と交際中。黒髪の長髪を普段はハーフアップにしている。姉思いの性格。泊まっていた宿屋は魔王軍との戦いのせいで半壊状態になってしまったため、屋敷を買い取って引っ越した。寛之のことを寛之さんと呼ぶ。薪苗流剣術の秘剣を一つを使うことができる。紗希に対して憧れを抱いている。ダフネとの戦いの最中、直哉が城から落下したのを見て驚いている隙にダフネからの斬撃を受けた。ダフネへすれ違いざまに見舞った魔族殺しの一撃で勝利を掴んだ。ユメシュと戦うか迷っていた直哉を聖美と共に後押しした。目の前で寛之がユメシュたちと共に姿を消したことで、塞ぎ込んでしまった。

氷属性の魔法剣:剣に冷気を纏わせる魔法。直接相手を斬りつけたり、氷の刃を飛ばしたりと遠近両用の使い方が出来る。


守能寛之

直哉の中学の頃からの友人でアニメやゲーム(アクションRPG系、音ゲー)が大好きな17才。誕生日は5月4日。身長161cm、体重57kg。七三分けの黒髪。現在、魔鉄ランクの冒険者で、茉由と交際中。元々肥満体だったが、ミレーヌとの格闘術の訓練の間に容姿が激変し平均的な体系になった。辛抱強く、聞き上手な一面がある。人ごみに酔いやすい体質。胸は大きい方が好みで、このことで直哉とは意見が食い違う。現在は買い取った屋敷に住んでいる。茉由の一番好きなところは、何にでも真っ直ぐなところ。唯一、心意気も容姿もイケメンでは無かったため、イシュトイアに触れることが出来なかったことで落ち込んでいた。王城の一階にてアレッシアとの再戦に臨んだ。アレッシアと杖術を用いた近接格闘術で互角に渡り合ったが、麻痺魔法に追い詰められ、死の寸前でクラレンスに助けられた。薬を飲んだ後、マルティンからのユメシュを守るという頼みを引き受け、実際に守った。マルティンに協力した理由は、力が欲しかったから。

障壁魔法:半透明の壁を出現させる魔法。主に自分や仲間を守る際に使うが、使い方次第では踏み台にしたり、カケラを相手に飛ばして攻撃したりできる。


弥城洋介

直哉の友人で夏海の幼馴染の17才。誕生日は6月7日。身長182cm、体重73kgの大男。現在は魔鉄ランクの冒険者。武器は薙刀。スポーツ刈りにした茶髪で体格もがっしりとしているモテ男で、直哉たちの中で一番のパワーを持つ。三国志が好きでヲタクへの理解がある。コミュニケーション能力が高い。現在は冒険者ギルドの2階に住んでいる。また、攻撃にはパワーはあるが、動きが鈍いためかわされやすい。好みの胸のサイズは「好きになった人のサイズが好き」。夏海とは幼稚園の頃からの付き合いであり、夏海とは夫婦のようなオーラを感じさせる。城門を潜ってすぐに、テオとの戦闘となった。序盤は純粋な力でテオを圧倒するも、睡眠魔法に苦戦させられていたが、何とか勝利を収めた。テオ撃破後、城門でクラレンスたちと合流した。

雷の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に雷を纏わせてを叩き込むか、狙いを定めて一気に雷による砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


武淵夏海

直哉たちの先輩で、洋介の幼馴染の18才。誕生日は9月23日。身長172cm、体重55kg。スリーサイズは89/64/92。現在は魔鉄ランクの冒険者である。普段は茶髪のショートヘアの髪をクラウンブレイドにしている。モデル体型で出るところは出ている。誰に対しても優しく、偏見を持たない。暗い所や幽霊が大の苦手。日本刀ヲタク。洋介と親しげに話す精霊に嫉妬したりする。意外とうぶな面がある。現在は冒険者ギルドの2階に住んでいる。洋介とは幼稚園の頃からの付き合いであり、洋介とは夫婦のようなオーラを感じさせる。伸縮式の槍をロベルトに依頼して製作してもらった。ジョシュアに槍の稽古をつけてもらっている。ヴァネッサと交渉し、自分が留まることを条件に、直哉たちを先へ進ませた。ヴァネッサとの戦いでは、以前よりも磨きのかかった槍技で応じるも、幻覚魔法に苦戦を強いられた。自分の肩に刺さった槍をヴァネッサが引き抜けないように押さえ込んだうえで、謝罪の言葉と共にヴァネッサの心臓を槍で貫き、勝利した。

重力魔法:対象を重くしたり軽くしたりと重力を操る魔法。重力を横方向にかけたりすれば素早くその方向に動く事が出来る。


〇冒険者ギルド

ウィルフレッド

ローカラトの町の冒険者ギルドのマスターをしている銀髪の男性。42才。身長179cm、体重70kg。怠け癖があり、ギルドマスターとしての職務をサボりがちで、娘のミレーヌに頻繁に怒られている。自身の部屋には数えきれないほどの本が並んでいる。白金プラチナランクの冒険者。魔力が視覚化できるほどに多い。娘のミレーヌに怒られることを恐れている。ギルド中に自分がオリヴァー・スカートリアであることは伏せておくように伝えた。胸は大きい方が好み。王宮へと赴いた時、ひそひそと陰口を言う貴族を豚として皮肉った。フィリスの事は叱りつける時の雰囲気がミレーヌに似ており、苦手である。王都に行きつけの料理屋があり、そこに直哉たちを呼ぼうとしていた。城門でアレクセイ、ケヴィン、ゲーリーの3人と戦う前に、直哉たちを先へ進ませた。また、自らの同化魔法を研究し尽くしていたアレクセイ、ケヴィン、ゲーリーたちに苦戦を強いられた。王都近郊の森での戦いでは、体力も魔力も限界が近づく中で、アレクセイの石化魔法を封じてからケヴィン、ゲーリーの兄弟を立て続けに撃破した。アレクセイにトドメを刺そうとしたところで、クロヴィスによってアレクセイの頭部が踏みつぶされ、自らも首をへし折られて死亡した。亡くなった翌日に葬儀が執り行われた。

同化魔法:あらゆる物質、魔法と一体化する魔法。ただし、一度に同化できるのは一つの属性だけである。


ミレーヌ

ウィルフレッドの娘。22才。身長169cm、体重52kg。スリーサイズは87/64/91。父親と同じ銀色の髪をしている。礼儀正しく、気が利くしっかり者のお姉さんである。そんな性格だからこそ父・ウィルフレッドの職務怠慢を注意したりしている。怒ると怖かったりする。冒険者ランクは魔鉄ミスリルで、寛之に格闘術を教えた。1歳までは王宮に居たが、本人は全く覚えていない。ミズハが行こうとしていたレストランの前でルイザとの戦闘になる。ディーンとエレナを守るために前に出ようとしたが、ラウラに自分に向けられた攻撃だけを防ぐように諫められた。近接戦においてはルイザと互角に渡り合い、首筋へ的確に短剣を投擲した。そして、ウィルフレッドの死によって泣き崩れていた。

真偽判定魔法:言っていることが嘘か本当かを見分けることが出来る魔法。


ラウラ

ミロシュの姉で、シャロンの姪。24才。身長175cm、体重57kg。スリーサイズは88/66/94。普段は空色の長い髪をポニーテールにしている。面倒見が良いが、人の話を最後まで聞かない一面もあったりする。冒険者ランクはミレーヌと同じ魔鉄ミスリルだが、最近はギルドでの雑用をこなしていた。冒険者ギルドの統合後は受付をすることは無くなった。ギルドを襲撃してきたギケイに目の前で弟のミロシュを殺された。弓の扱いに慣れており、聖美に弓の扱い方を教えている。良識ある人柄で人に何かを説明するのが上手い。ミズハが行こうとしていたレストランの前でルイザとの戦闘になる。前に出ようとするミレーヌを制止し、自分の身を守ることを最優先するように促した。ルイザを持ち前の狙撃技術をもって苦戦させ、途中からはピーターの傷の治療に回った。

治癒魔法:対象の傷を元の状態に治す魔法。


ディーン

語尾に『ッス』がつくアイアンランクの茶髪の冒険者。17才。身長160cm、体重56kg。人当たりが良く、仲間思い。エレナとは幼馴染でエレナだけはさん付けで呼ばない。某恋のキューピッドに触発されてエレナに自分の気持ちを伝えた。魔王軍襲来以降、宿泊していた宿屋を追い出され、直哉たちの家にエレナと共に居候していたが、現在は別の宿屋に移った。直哉から洗濯のやり方を教わった。ミズハが行こうとしていたレストランの前でルイザとの戦闘になる。ルイザにエレナとの魔力融合での攻撃でダメージを与えたが、その後は後方へと下がった。

聖属性の魔法剣:剣に白い光を纏わせる魔法。直接相手を斬ったり、光の刃を飛ばすことも出来る。


エレナ

アイアンランクの冒険者でディーンの幼馴染。17才。身長147cm、体重42kg。スリーサイズは73/56/79。栗色の髪をサイドテールにしている。日常的な場面ではドジっ子っぽい一面もある。紗希には動きがぴょこぴょこしていて可愛いと言わせる、小動物のような魅力がある。某恋のキューピッドに触発されてディーンに自分の気持ちを伝えた。魔王軍襲来以降、宿泊していた宿屋を追い出され、直哉たちの家にディーンと共に居候していたが、現在は別の宿屋に移った。直哉から洗濯のやり方を教わった。ミズハが行こうとしていたレストランの前でルイザとの戦闘になる。ルイザにディーンとの魔力融合での攻撃でダメージを与えたが、その後は後方へと下がった。

砂魔法:砂の壁を作ったり、砂嵐を放ったりと射程範囲が広いものが多い。


ロベルト

白髪頭の小柄な老人で、64才。身長150cm、体重59kg。普段、ギルドでは鍛冶師スミスとして働いている。温和で年長者の風格が漂っているが、以外にもゴールドランクの冒険者だったりする。冒険者ギルドが出来た頃からのメンバーでもある。見た目からは想像できないパワーの持ち主で、戦闘時は大戦斧と大盾を扱う。一撃の威力にはバートラムも受け止めきれないほどであった。バーナードのピンチにシャロンと共に加勢した。ただ、年齢のこともあり、長期戦は体力面での限界が近い。


シャロン

灰色の髪をした女性。41才。身長170cm、体重53kg。スリーサイズ85/64/91。温厚な常識人。ギルドでは魔道具を専門に作っている。シルバーランクの冒険者で、ラウラとミロシュの叔母に当たる。直哉に付与のやり方を教えた。冒険者ギルドが出来た頃からのメンバーでもある。戦闘時は自身が作成した魔道具を用いる。バーナードのピンチにロベルトと共に加勢し、バーナードに回復薬ポーションを与えた。短剣の投擲が得意であり、後方から戦場を俯瞰したうえでの攻撃であるため、的確。

付与魔法:物質や生物に指定した効果を付与エンチャントする魔法。付加術に比べて威力が高い分、付与エンチャントに時間がかかるため、戦闘中での使用は不可。


レオ

銀色の毛並みをした猫♂。光るものが大好き。現在はウィルフレッドの飼い猫としてギルドの奥の部屋で飼われている。爪をミスリルのように硬くさせる魔法のようなものが使える。


バーナード

魔鉄ミスリルランクの冒険者で、冒険者ギルドのマスター補佐を務めている。身長180cm、体重71kg。灰色の髪に翡翠色の瞳が特徴の25才。とっつきにくい雰囲気を纏っており、自分の戦闘技術に自信を持っている。左腕は義手アガートラムをはめている。以前よりも性格が丸くなった。バートラムとの戦いでは、これ以上死人を出さないためにシルビアとデレク、マリー、ピーターの4人を逃がした。その後で、命をかけてバートラムとの戦いに臨んだ。バートラムから魔王軍に勧誘されたが、断った。気を抜いた所でバートラムに攻撃されるも、シルビアの攻撃で危機を回避することが出来た。激闘の中で、バートラムにありったけの魔力で爆裂魔法を放っても倒せなかったことにショックを受けていた。ウィルフレッドの死の原因をジェラルドに求め、怒りのあまり掴みかかってしまった。

爆裂魔法:物体を爆破し、ダメージを与える魔法。威力は魔力を調整することで変えられる。


シルビア

魔鉄ミスリルランクの冒険者。23才。身長165cm、体重49kg。スリーサイズは78/62/89。亜麻色の髪をポニーテールにしている細身の女性。セルリアンブルーの瞳をしている。真面目でストイックな性格。直哉、紗希、茉由の3人に『八人の英雄』の話を教えた。直哉のことを「紗希の兄」と呼んでいる。バーナードに片思いをしている。バーナードからウィルフレッドにバートラムのことを伝えるように言われ、バーナードを助けるためにもウィルフレッドを見つけようと必死になった。バートラムに殺されそうになったバーナードに“旋風斬”を当てて吹き飛ばしたことで、バーナードは死なずに済んだ。

風属性の魔法剣:剣に風を纏わせる魔法。目に見えずらい風の刃を放つことが出来、回避が難しい。


デレク

魔鉄ミスリルランクの冒険者。21才。身長184cm、体重74kg。気性が荒い青髪紅眼の男。怪力の持ち主で格闘術が得意である。マリーとは息がピッタリで親しげに話をしている。ゲイムの地下迷宮に行く際に5台目の馬車に乗車した。バーナードからマリーと共にピーターを治療できる人間を捜すように言われ、宿屋を後にした。ルイザと交戦するミレーヌたちの元に現れ、ピーターを無事にラウラの元へと送り届けた。戦闘中にマリーに対しての言葉を本人に指摘され、恥ずかしそうにしていた。

酸魔法:触れたものを溶かす魔法。広範囲に大波状に放ったり、武器の周囲に纏わせることも出来る。殺傷能力が高すぎる魔法。


ローレンス

魔鉄ミスリルランクの冒険者。22才。身長171cm、体重64kg。深緋色の髪に薄紅の瞳をしている。バーナードに尊敬の念を抱いている。普段は冷静だが、予想外の出来事が起こると苛立ちが顔や口調に反映される。戦闘ではミゲルとはお互いの弱点を補完し合うような連携をする。酒好きなミゲルには呆れている。バートラムとの戦いにおいて、ミゲルが殺されたことへの怒りで我を忘れたところで斬り殺された。

音魔法・轟音:鼓膜が破れそうなほどの大きな音を響かせる。これで連携をやりづらくすることも出来る。


ミゲル

魔鉄ミスリルランクの冒険者。21才。身長160cm、体重56kg。群青色の髪にオレンジの瞳を持つ、小太りな男。お調子者で、調子に乗っているときは周りがちゃんと見えていない。戦闘ではローレンスとはお互いの弱点を補完し合うような連携をする。酒が好きで、朝から夕方まで酒場をはしごしたりしていた。バートラムとの戦いでは、硬化魔法を使っていたことで魔法攻撃で跡形もなく消し飛ばされた。

硬化魔法:自分の体を鋼を上回る硬度に変化させる魔法。ただし、魔法への抵抗はないため、防げるのは物理攻撃だけ。


マリー

魔鉄ミスリルランクの冒険者。21才。身長155cm、体重43kg。スリーサイズは77/58/83。露草色の髪に銀鼠色の瞳をした小柄な女性。前髪を白のヘアピンで留めている。明るく高飛車な一面がある。デレクとは息がピッタリで、親しげに話をしている。バーナードからデレクと共にピーターを治療できる人間を捜すように言われ、宿屋を後にした。ルイザと交戦するミレーヌたちの元に現れ、ピーターを無事にラウラの元へと送り届けた。戦闘の際中のデレクの言葉で顔を真っ赤にしていた。

召喚魔法・氷装:氷の装備を召喚する魔法。装備なので武器だけじゃなく防具も含まれる。


スコット

アイアンランクの冒険者。19才。身長173cm、体重65kg。ピーターの双子の兄。柿色の髪に朱色の瞳をしている。バーナードからの信頼も厚い。おしゃべりな性格で調子に乗りやすい。バートラムとの戦いでは、弟のピーターを庇って首を刎ねられた。

風の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に風を纏わせて一撃を叩き込むか、狙いを定めて一気に風による砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


ピーター

アイアンランクの冒険者。19才。身長170cm、体重63kg。スコットの双子の弟。スコットと同じ柿色の髪と灰茶色の瞳をしている。短気で長ったらしい話が嫌い。おしゃべりな兄、スコットを嗜めることもしばしば。バートラムとの戦いでは、兄のスコットに命を助けられ、さらに危ないところをバーナードたちに助けられた。その後、デレクとマリーによってラウラの元まで送り届けられ、一命を取り留めた。

炎の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に炎を纏わせて一撃を叩き込むか、狙いを定めて一気に炎による砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


〇ローカラトの人々

ジョシュア

町の西の通りにある運送ギルドのマスター。39才。身長は195cmの大男。体重は83kg。元魔鉄ミスリルランクの冒険者で、足のケガを理由に8年前に冒険者を退いた。物腰が柔らかで親しみやすい。夏海に槍の稽古をつけた。寛之と茉由の最初のクエストの依頼主でもある。魔法反射魔法は奥の手としてしか使用しない。ウィルフレッドの見立てでは戦闘力はシルバーランクに匹敵する。物腰が柔らかで親しみやすい。夏海に槍の稽古をつけた。寛之と茉由の最初のクエストの依頼主でもある。魔法反射魔法は奥の手としてしか使用しない。マリエルたちを逃がした後で、セーラと共闘してカミラと戦った。セーラとの連携はウィルフレッドも面白いと評したほどであり、そんな連携をもってカミラを退け、渾身の突きでカミラの胸部を貫いた。その際に油断し、カミラからの攻撃で胸部を負傷した。カミラの槍を受けたセーラに回復薬ポーションを用いて手当てした。

魔法反射魔法:その名の通り、魔法を反射させる魔法。


マリエル

運送ギルドの職員で、入って3年目の新人。19才。身長162cm、体重47㎏。スリーサイズは79/61/87。ライムグリーンの髪をおさげにしている。人見知りな性格。胸が寂しいことを気にしている。馬車の運転はTHE安全運転を心がけている。空気が読めるイイ子である。カミラ襲撃時、セーラによって強制的にその場を離れさせられた。逃走中にカミラが投擲した槍を受けそうになったが、セーラに庇われた。セーラのケガで動揺していたが、治療の際には落ち着いていた。


セーラ・リラード

冒険者ギルドの東の方にある何でも屋の店主。26才。身長170cm、体重58kg。スリーサイズは89/67/91。明るい雰囲気な女性で、スプリンググリーンの髪にターコイズブルーの瞳をしている。リラード伯爵家の娘。所作が綺麗で、元王国騎士団に所属していた。8年前、クレマンという婚約者が暗殺者によって殺されたことにより、騎士団を辞めた。現在は娘のエミリーとオリビアの2人と共に暮らしている。ウィルフレッドの見立てでは戦闘力はシルバーランクに匹敵する。騎士団にいた経験を活かして、王国騎士団の所属の見分け方をバーナードたちに教えた。マリエルを糸魔法でグルグル巻きにして、カミラから逃がした。その後で、ジョシュアと共闘してカミラと交戦した。ジョシュアとの連携はウィルフレッドも面白いと評したほどであり、そんな連携をもってカミラを退けた。マリエルと合流直後、カミラが投擲した槍で腹部を貫かれ、ジョシュアの持ってきた回復薬ポーションで治療された。

糸魔法:魔法陣から糸を繰り出し、対象を拘束したりできる。


エミリー

セーラの娘で、年齢は8才。オリビアの双子の姉に当たる。身長は121cmで、体重は32㎏。スプリンググリーンの髪を後頭部でまとめた活発そうな印象を受ける。マゼンタ色の瞳をしている。母親のセーラによく懐いている。自作の歌に『豆スープの歌』がある。


オリビア

セーラの娘で、年齢は8才。エミリーの双子の妹に当たる。身長は121cmで、体重は32㎏。スプリンググリーンの髪にをハーフツインテールにしており、瞳の色は母のセーラと同じターコイズブルー。本が好きで、人見知りしやすいタイプ。母親のセーラによく懐いている。活字だらけの難しそうな本を読む。人の事をよく観察している。


〇テクシスの人々

ギンワン

武装集団のリーダーであり、ゴールドランクの冒険者。23才。身長は198cm、体重は86㎏。シルバーグレーの髪を逆立てたリーダー格の大男で、使う得物は大剣。東の国出身。テクシスの町に現れたコカトリスの群れを撃退したことで民衆から尊敬の念を抱かれている。一時期は武装集団のリーダーとして伯爵の馬車から金品を奪っていたが、現在はテクシスの冒険者ギルドマスターの職に復帰している。王都のレストランに向かう途中、ミズハと良い雰囲気であった。戦いの中で、ヒサメやビャクヤ、アカネ、ムラクモの4人との連携に基づく波状攻撃でイライアスを苦戦させた。イライアスがアカネの突撃していった際には土属性の障壁魔法で守ろうとしたが、力づくで突破された。逃げるイライアスを追おうとするヒサメを制止した。ムラクモの死に酷く悲しんでいた。

土属性の障壁魔法:岩の壁を即座に構築することができる魔法。


ヒサメ

テクシスの町のシルバーランク冒険者。22才。身長は175cm、体重は57㎏。スリーサイズは87/66/93。スカイブルーの髪をポニーテールで纏めた女性。使用する得物は長槍。とっさの判断力に優れている。ビャクヤに変態なお願いをされることが多いが、鬱陶しいと思っている。また、ビャクヤのことは浮気しそうだからという理由で嫌いである。ギンワンのことが好きである。東の国出身。レストランに向かう途中、ビャクヤに槍を持たれそうになるも、罵倒して撃退した。戦いの中で、ギンワンやビャクヤ、アカネ、ムラクモの4人との連携に基づく波状攻撃でイライアスを苦戦させた。逃走するイライアスを追撃しようとしたが、ギンワンに制止された。ムラクモの死に酷く悲しんでいた。

氷属性の魔法槍:槍に冷気を纏わせることで攻撃の威力を上げることができる魔法。


ムラクモ

テクシスの町のシルバーランク冒険者。23才。身長は171cm、体重が64㎏。フォレストグリーンの髪をオールバックにしている。使用する武器は弓で、姿を隠しての狙撃はお手の物。基本的に自由な性格で、集団行動は苦手だが、仲間思いの優男である。東の国出身。ミズハに好意を持っている。ギンワンとミズハのことをカップルみたいだと思っていたが、アカネにはその事が伝わらず、頬を膨らませていた。戦いの中で、ヒサメやビャクヤ、アカネ、ギンワンの4人との連携に基づく波状攻撃でイライアスを苦戦させた。アカネに向かっていくイライアスを止めるために狙撃したが、その際に投擲された大剣で左胸を貫かれて死亡した。遺体は布にくるまれ、ギンワンによって瞼を閉じられた。

風属性の同化魔法:気と同化することが出来る魔法で、敵から姿を見えなくすることができる。


ビャクヤ

テクシスの町のシルバーランク冒険者。21才。身長は180cmで、体重は71㎏。白髪テクノカットの大男で、大斧を扱う戦士。胸が大きなヒサメのことが好きでよくふざけた態度を取ったり変態な言動をするが、そのことが本人から嫌がられているという自覚は無い。東の国出身。レストランに向かう途中、ヒサメの槍を持とうとしたが、変態が移りそうと言われた。戦いの中で、ヒサメやギンワン、アカネ、ムラクモの4人との連携に基づく波状攻撃でイライアスを苦戦させた。ムラクモの次に命を狙われたが、召喚魔法・光装で呼び出した短剣を投擲してイライアスの心臓を貫き、命拾いした。ムラクモの死に酷く悲しんでいた。

召喚魔法・光装:光の装備を召喚することができる魔法で、汎用性が高いという長所がある。


ミズハ

テクシスの町のシルバーランク冒険者。22才。身長は171cm、体重は54㎏。スリーサイズは85/64/92。ラピスラズリの短髪をカチューシャ編みにしている。どこか儚げな雰囲気を纏っている内気な美少女。東の国出身。ギンワンのことが好きだが、ヒサメに遠慮して自分の気持ちを伝えられないでいる。王都に来たら寄りたいといっていたレストランに行く途中で、イライアスからの襲撃を受けた。また、レストランに向かう道中はギンワンと良い雰囲気であった。イライアスとの戦いでは、ギンワンたちの無事を祈りながらも、周囲の一般市民の避難誘導を行なった。ムラクモの死に酷く悲しんでいた。

霧魔法:霧を広範囲に展開することが出来る魔法。


アカネ

テクシスの町のシルバーランク冒険者。21才。身長は160cm、体重は46㎏。スリーサイズは80/60/86。サーモンピンクの髪をウェーブがかったボブスタイルの髪型に、セスタスを装備した小柄な女性。東の国出身。ムラクモにキツイ言動を取ることが多い。デリカシーがないため、思ったことをすぐに口に出してしまう。ギンワンとミズハの雰囲気を兄妹のようだと感じていた。戦いの中で、ヒサメやビャクヤ、ギンワン、ムラクモの4人との連携に基づく波状攻撃でイライアスを苦戦させた。イライアスの突撃によって、命を落とすところだったが、ムラクモの狙撃によって救われた。ムラクモの死後、遺体の側で涙を流しながらも感謝の言葉を述べた。

召喚魔法・炎獣:炎の獣を召喚することが出来る魔法。


〇スカートリア王国

クリストフ・スカートリア

スカートリア王国の国王で46才。クラレンスの父親。17年前の魔王軍との戦いでは王宮に留まった。政策立案と剣術に優れている。国王になってからは、近しい者のみの場ではくだけた言動をする。イシュトイアを持とうとした時、弾かれてしまっていた。直哉と紗希をジェラルドの子として名前を覚えた。来訪者たちがどんな人物なのかを確かめたかったことと迷宮での件のことを自分の口でウィルフレッドに話したかったということで、ウィルフレッドたちを王宮へ呼び出した。レイモンド、フェリシア、ランベルト、シルヴェスターの四騎士団長がユメシュに歯が立たず敗北したさまに、何も出来なかった。ユメシュによって倒されたタイミングで駆けつけた直哉に逃げるように促した。


レイモンド・ヒューレット

49才で、身長は204cm。体重は91㎏。オリーブ色の髪をしている大男。武器は刃渡りだけで2mはありそうな大剣。豪快でプライドが高い性格。現在の第一王国騎士団長。ライオネルの父親。軍務卿の次男で家督が継げないために騎士団へ入った大男。取られた異名は“覇王”。王国一の怪力を誇り、山をも吹き飛ばすことから、この異名が付いた。丁寧な口調を身に付けていたことをウィルフレッドから感心されていた。フェリシア、ランベルト、シルヴェスターの3人と共にユメシュに挑むが、歯が立たず敗北した。

筋力強化魔法:自らの腕と足の筋力のみを強化して、攻撃力を上げる魔法。


フェリシア・レステンクール

45才。身長は176cmで、体重は58㎏。スリーサイズは88/67/95。長い金髪をサイドテールでまとめている。武器は長杖。現在の第二王国騎士団長。エレノアとレベッカの母親。枢機卿の娘でレイモンドと同様、家督を継げないために騎士団へ入った。取られた異名は“聖霊女王せいれいじょおう”。光の精霊魔法を自在に使うことからこの異名が付いた。体が柔らかく、しなやかな動きが出来る。イシュトイアから経産婦に見えないと言われ、機嫌良さそうにしていた。レイモンド、ランベルト、シルヴェスターの3人と共にユメシュに挑むが、歯が立たず敗北した。

光の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に光を纏わせてを叩き込むか、狙いを定めて一気に光による砲撃を放ったり、光の弾丸を放ったりすることが出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


ランベルト・ガリエナ

45才で、身長176cm、体重68㎏。コバルトブルーの髪を持つ、落ち着いた印象を受ける騎士。武器は自分の身長より1mほど長い槍。現在の第三王国騎士団長。マルケルの父親。伯爵家の四男で、レイモンドやフェリシアの2人同様、家督を継げないために騎士団に入った。取られた異名は“氷壁ひょうへきの守護者”。氷の壁を作り、仲間の盾として戦ったことからこの異名が付いた。また、戦況を見極めるのが上手い。フェリシア、レイモンド、シルヴェスターの3人と共にユメシュに挑むが、歯が立たず敗北した。

氷属性の障壁魔法:氷の壁を出現させる魔法で、主に自分や仲間を守る際に使う。


シルヴェスター・シュトルフ

42才の緋色髪の騎士。身長は171cm、体重は64㎏。武器はサーベル。現在の第四王国騎士団長。イリナの父親。公爵家の三男で、前の三人同様、家督を継げないために騎士団に入団した。取られた異名は“業火ごうかの剣王”。剣士として名を馳せていたことからこの異名が付いた。素早い動きと圧倒的な剣速をもって、敵を圧倒する。フェリシア、ランベルト、レイモンドの3人と共にユメシュに挑むが、歯が立たず敗北した。

炎属性の魔法剣:剣に炎を纏わせる魔法。直接相手を斬りつけたり、炎の刃を飛ばしたりと遠近両用の使い方が出来る。


フィリス・オルガド

28才の王国軍総司令。身長は175cm、体重は57㎏。スリーサイズは78/67/89。人を刺すような鋭い声を持つ麗人。ウェービーロングにしたウィスタリア色の髪と切れ長のマゼンタ色の瞳が特徴。8年前に暗殺者ギルドを調査し、暗殺者によって殺害されたクレマン・オルガドの妹。セーラは兄の婚約者にあたり、エミリーとオリビアの二人は姪にあたる。純粋な剣の勝負ではクラレンスと互角。母親が平民の出であることから、王国軍総司令を務めている。王城での戦いでは、ギケイと交戦し、剣捌きでは互角の勝負を展開した。

召喚魔法・魔鉄装:魔鉄ミスリル製の武器を召喚する魔法。


クラレンス・スカートリア

スカートリア王国の王子で、八英雄のアンナ・スカートリアとクリストフ・スカートリアの息子。18才。身長171cm、体重は64㎏。短めの銀髪を揺らし、切れ長の目を持つ。服装は上下ともに白で統一されており、黒を基調としたマントを上から羽織っている。ウィルフレッドの甥に当たる。貴公子ぶったところが女性から人気。直哉との戦いに敗北したのち、過剰に攻撃したことを謝罪し和解。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。武術大会以来、直哉と紗希の二人を意識している。間一髪のところで寛之の助けに入り、アレッシアを倒した。毒の傷に苦しむ紗希に薬を口移しで飲ませた。そのことでエレノアに突っかかられた。地面に倒れる父クリストフを見て、生きていることに安心したような様子を見せていた。直哉とユメシュの戦いに乱入し、直哉と協力してユメシュを追い詰めた。ただ、紗希にキスをしたことで直哉に斬りかかられていた。

八竜剣:古代魔法の一種で、竜殺しの力を秘めた8つの属性を操る魔法剣。通常の魔法剣と違うのは刃を飛ばしたりして攻撃が出来ないこと。威力は絶大で竜の皮膚を斬り裂くほど。


ライオネル・ヒューレット

八英雄のレイモンド・ヒューレットの息子で、20才。身長195cm、体重が84㎏。クラレンスの親衛隊を務めている。オリーブ色の髪を持ち、全身を黒の甲冑で覆っている。扱う武器は大戦斧。戦闘の実力としては銀ランクの冒険者に迫るものがある。見た目に反して、動きが早い。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。

獣化魔法:見た目を獣に変化させ、身体能力を大幅に強化する。パワーやスピードはもちろんのことだが、肉体の耐久性も引き上げる。


エレノア・レステンクール

八英雄であるフェリシア・レステンクールの娘で、レベッカの姉。身長175cm、体重は57㎏。スリーサイズは88/67/95。クラレンスの親衛隊を務めている。金髪をツーサイドアップにしており、白のローブに身を包んでいる。戦闘の実力としては銀ランクの冒険者に迫るものがある。ウィルフレッド曰くレベッカより少し胸が大きい。杖術と格闘術の腕前には目を見張るものがある。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。母のフェリシアに比べると、頭が弱い。クラレンスが目の前で紗希に口移しで薬を飲ませたことをクラレンス本人に問いただした。

土の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に土を纏わせてを叩き込むか、狙いを定めて一気に土砂による砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。また、土の硬さを使い分けることができ、多彩な攻撃ができるのが他の精霊魔法とは一線を画す。


レベッカ・レステンクール

八英雄であるフェリシア・レステンクールの娘で、エレノアの妹。身長は171cmで、体重が54㎏。スリーサイズは86/65/92。クラレンスの親衛隊を務めている。金髪をワンサイドアップにしており、白のローブに身を包んでいる。戦闘の実力としては銀ランクの冒険者に迫るものがある。ウィルフレッド曰くエレノアより少し胸が小さい。風の装備を入れ替える速度が速い。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。

召喚魔法・風装:風の装備を召喚する魔法。装備なので武器だけじゃなく防具も含まれる。


マルケル・ガリエナ

八英雄のランベルト・ガリエナの息子で、18才。身長が176cmで、体重68㎏。クラレンスの親衛隊を務めている。戦闘の実力としては銀ランクの冒険者に迫るものがある。コバルトブルーの髪をツーブロックにしている。前腕部に籠手、鎧も付けずに紫色の闘衣バトルクロスを着ただけの身軽そうな服装をしている。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。イリナに惚れていることをジェラルドに指摘されるも、即座に否定した。寛之との合流後、薬室までイリナと薬を取りに行った。マルケルと共に、昔から生傷が絶えなかったために薬室の常連である。

氷の魔法拳:拳に冷気を纏わせるだけのシンプルなモノだが、格闘術を心得ている者にとってはありがたい魔法で、触れたモノを凍らせる。


イリナ・シュトルフ

八英雄のシルヴェスター・シュトルフの娘で、18才。身長156cm、体重は43㎏。スリーサイズは78/59/84。クラレンスの親衛隊を務めている。戦闘の実力としては銀ランクの冒険者に迫るものがある。緋色の髪をセミショートにしている。装備は腰あたりに差している短剣が2本とブレストプレートだけ。ザルモトル雪原の村で、ザウルベック率いる魔王軍と交戦した。寛之との合流後、薬室までマルケルと薬を取りに行った。マルケルと共に、昔から生傷が絶えなかったために薬室の常連である。

植物魔法:地面から植物を生やすもので、主に防御の方に重点を置いた魔法。


〇魔王軍

ユメシュ

暗殺者ギルドのマスターであり、魔王軍総司令でもある。聖美をさらった張本人。魔力が視覚化できるほどに多い。魔王ヒュベルトゥスからの命令で暗殺者ギルドを設立し、王都で暗殺者たちを使って貴族の関係性や王国の情報を得ていた。正体は八英雄の一人であるセルゲイ。家族が何者かによって殺されたのちに王都から姿を消し、べレイア平原でユメシュから闇の魔術と魔法の力を受け継ぎ、魔王軍へと加入した。また、儀式の際に身長も以前より20cmほど高くなっている。髪の色は紫だったものが黒に変わっていたが、毛先だけは紫のまま。儀式後はユメシュから名を受け継いでその名を名乗っている。王城の謁見の間から王城に侵入した。魔法の展開速度が速い。レイモンド、フェリシア、ランベルト、シルヴェスターの四騎士団長をまとめて相手をし、容易く撃破した。直哉を倒せないギケイをいらない駒として切り捨てた。挑発に乗りやすく、直哉の挑発にいとも簡単に乗ってしまっていた。また、自分に匹敵する戦闘力を持つ直哉に警戒心を抱いていた。直哉と互角に戦っていたが、クラレンスの加勢により劣勢となり、危ういところを寛之とマルティンに助けられた。その功績によって、寛之に力を与える約束をしたが、その力で直哉を始末することを条件とした。その直後に現れたギケイを用済みとして始末した。


ギケイ

暗殺者ギルド最強の男。30才。身長は177cmで、体重は69㎏。腰に届くほどの黒髪に黒の瞳をしている。扱う武器は刀。一人称は『それがし』。閃光のように素早く動けるが魔法は使っていない。神経を断つ技も使うことが出来る。一人で、冒険者ギルドを血の海に変えたほどの実力者。竜の力を暴走させる直哉の前に成すすべなく敗れる。ユメシュから聞かされた再戦という言葉に心躍らせていた。王城の謁見の間から王城に侵入した。王国軍総司令のフィリスと剣の勝負では互角であったが、激闘の末にフィリスを下した。人の気配に敏感である。直哉の剣術が上達していることに驚いていた。直哉との戦いは決着寸前でユメシュが介入してきたことにより、うやむやになった。暗殺者ギルドの地下室で、ユメシュにまだ戦える旨を伝えたが、用済みとして殺されてしまった。

雷属性の魔法剣:剣に雷を纏わせる魔法。直接相手を斬りつけたり、雷の刃を飛ばしたりと遠近両用の使い方が出来る。


オルランド

逆立った紫紺の髪に濡れ羽色の瞳をした褐色肌の大男。身長は180cm。扱う武器はサーベル二本。紗希と交戦するも実質的には相打ちとなった。ユメシュから聞かされた再戦という言葉に心躍らせていた。紗希との再戦にこだわっており、その他には興味を示さなかった。紗希との再戦の前に毒魔法で5分という時間制限を付けた。暗殺者になる前は王国の使える騎士だった。家柄は準男爵であったため、他の貴族からは下に見られることが多かった。同僚のシーラとは仲が良かったが、シーラの死をキッカケに騎士団を去った。紗希との再戦において、自ら果敢に攻めることで紗希に勝利しようとした。ギケイやテオ、ヴァネッサ、アレッシアを大切な仲間だと認識している。最期は紗希の技の直撃を受けて死亡し、灰となって消えた。

毒魔法:遅効性の毒であり、効果を発動する時間はオルランドの意志で決められる。毒魔と融合することによって、使用可能となった。


テオ

ボサボサの黄土色の髪をした男。武器は短剣二本。素早い動きで洋介を翻弄するも、抜刀術と雷霊砲の前に敗北。ユメシュから聞かされた再戦という言葉に心躍らせていた。洋介との再戦を果たすべく、城門を過ぎてすぐの場所で洋介を襲った。洋介との戦いでは純粋な力では劣っていたが、睡眠魔法を駆使して惜しいところまでいった。最期は洋介のサーベルで心臓を一刀両断され、灰となって消えた。

睡眠魔法:敵を睡眠へと誘う魔法。テオの場合、睡魔と融合することで使用することが出来るようになった。


ヴァネッサ

鉛色のセミショートの女性。琥珀色の瞳を持っており、武器は長槍。鋭く的確な槍さばきで夏海を追い詰めるも重力魔法の前に敗れ、不用心にも近づいてきた夏海に止めを刺そうとするもそれも叶わずに気絶させられた。ユメシュから聞かされた再戦という言葉に心躍らせていた。王城二階にて夏海を待っており、再戦を行なった。また、他人の獲物は横取りしない主義。王城での戦いでは、夏海を幻覚魔法で翻弄した。戦いを優位に進めていたが、夏海を突いた槍を引き抜けないように押さえ込まれたところで心臓を夏海の槍で貫かれ、灰と化した。

幻覚魔法:敵に幻覚を見せ、翻弄させる魔法。ヴァネッサの場合、幻魔と融合することで使用可能になった魔法である。


アレッシア

クローを装備した褐色肌に緋色の長髪をうなじ辺りで結んでいる女性。身軽そうな服装で防具は一切つけていない。寛之と死闘を繰り広げた末に障壁魔法によって敗北する。ユメシュから聞かされた再戦という言葉に心躍らせていた。王城一階で寛之を待ち構えており、無事に寛之との再戦を開始した。再戦では寛之の障壁魔法に苦戦させられたが、麻痺魔法で寛之を追い詰めた。最期はクラレンスの剣で心臓を貫かれ、灰となって消えた。

麻痺魔法:敵の体を麻痺させ、動きを封じる魔法。アレッシアの場合、麻痺の悪魔と融合することによって、使用することが可能になった。


アレクセイ

身の丈より大きな槌を杖のように地面についている鎧姿の茶髪男。長めの髪を一つ結びにしている。ローカラト攻撃において南門の大将を務めた。ウィルフレッドと交戦するも、心臓を貫かれて死亡した……かに見えたが、悪魔の力を得て王都でウィルフレッドへと再戦を挑んだ。王城の謁見の間から王城に侵入した。城門前での戦いでは、ケヴィンとゲーリーの二人との連携でウィルフレッドを追い詰めた。王都近郊の森での戦いでは、倒れこんだ大樹を片手で受け止めるほどの怪力を見せたが、目を潰され、ケヴィンとゲーリーの兄弟を殺された後、クロヴィスに頭部を踏みつぶされて死亡した。

石化魔法:目が合ったものを石化させる魔法。


ケヴィン

ゲーリーの双子の兄。金髪に左耳にピアスを空けた男。武器は槍。ゲーリーとは顔立ちが似ているためにピアスをどちらの耳につけているかでしか見分ける方法がない。ローカラト攻撃においてゲーリーと共に南門の副将を務めた。広場でウィルフレッドと交戦するも、敗死した……かに見えたが、悪魔の力を得て王都でウィルフレッドへと再戦を挑んだ。王城の謁見の間から王城に侵入した。城門前での戦いでは、アレクセイとゲーリーの二人との連携でウィルフレッドを追い詰めた。王都近郊の森での戦いでは、アレクセイの石化魔法を封じられた後、へし折られた自らの槍の穂先で心臓を貫かれ、死亡。

土属性の身体強化魔法:土属性の魔力で筋力、肉体の耐久性、敏捷性を底上げする魔法。


ゲーリー

ケヴィンの双子の弟。金髪に右耳にピアスを空けた男。武器は槍。ゲーリーとは顔立ちが似ているためにピアスをどちらの耳につけているかでしか見分ける方法がない。ローカラト攻撃においてケヴィンと共に南門の副将を務めた。広場でウィルフレッドと交戦するも、敗死した……かに見えたが、悪魔の力を得て王都でウィルフレッドへと再戦を挑んだ。王城の謁見の間から王城に侵入した。城門前での戦いでは、ケヴィンとアレクセイの二人との連携でウィルフレッドを追い詰めた。王都近郊の森での戦いでは、アレクセイの石化魔法を封じられた後、ケビンが目の前で殺された後を追わされるように心臓を貫かれて死亡した。

土属性の身体強化魔法:土属性の魔力で筋力、肉体の耐久性、敏捷性を底上げする魔法。


クロヴィス

ユメシュ配下の七魔将の一人。スチールグレイの髪に、白銀の鎧を纏った男。得物は片手剣ショートソード。宝玉を介してユメシュと話をしていた男。残された使命は国へジスランの死を伝え、動揺に付け込んで教皇を殺害し、“破邪の結界バリアダデファレッツオン”を解除すること。ジスランから聖堂騎士団長の証であり、代々の聖堂騎士団長にのみはめることを許された聖なる指輪を奪った。自分の楽しみを邪魔されると激昂する性格。王都まで撤退した後は、ユメシュの影魔法で傷口を縫い合わせてもらい、応急処置を済ませた。王都近郊の森を移動中、ジェラルドから魔王の居場所を聞かれて知らないと答え、接触した事実を隠すために始末されそうになった。ジェラルドから逃げる際中、アレクセイの頭部を踏みつぶし、ウィルフレッドの首をへし折って殺害した。ジェラルドに追いつかれそうになったところをレティーシャによって助けられた。

時魔術・加速:あらゆる動作が加速する。魔法ではないため、魔法破壊魔法は作用しない。この魔術は悪魔の力を解放している時しか使用することができない。


バートラム

ユメシュ配下の七魔将の一人で、ライラック色の髪を持つ男。使う得物は両刃斧ラビュリスで、頑丈そうな黒色の鎧を纏っている。圧倒的な強さでローレンス、ミゲル、スコットの3人の命を奪った。その後、バーナードとロベルト、シャロン、シルビアの4人と交戦するも、ジェラルドが現れたことで勝ち目がないと踏んで退いた。また、バーナードのことを戦士として高く評価していた。バーナードの爆裂魔法で鎧が破壊されたが、皮膚に負った傷は悪魔の治癒能力で再生させた。ただ、目の前にジェラルドが表れたことで、勝利を諦めて撤退を選択した。

闇の精霊魔法:精霊の力を借りて、体や武器のどこか1か所に闇の魔力を纏わせて一撃を叩き込むか、狙いを定めて一気にドス黒い砲撃をぶっ放すかの2通りの使い方が出来る。精密な動きが出来ないが、火力は最高クラス。


イライアス

ユメシュ配下の七魔将の一人。ロイヤルパープルの髪をオールバックにしている中年男。右手に大斧、左手に大剣を装備している。ギンワンたちテクシスの冒険者を襲ったが、予想以上の連携攻撃に苦戦を強いられた。そんな中で一計を案じて、ムラクモを討ち取った。ビャクヤによって、投擲された光の短剣に肺を貫かれ、重傷を負った。

闇属性の身体強化魔法:闇属性の魔力で筋力、肉体の耐久性、敏捷性を底上げする魔法。


ルイザ

ユメシュ配下の七魔将の一人。パンジー色の髪を一つ結びにしている何とも生真面目そうな雰囲気を感じさせる。誰に対しても敬語口調である。武器は片手剣ブロードソード。ミレーヌを始末するために、襲いかかった。拳を守るためにナックル・ガードを装備している。実力のある相手には敬意を表する。デレクの酸の拳とミレーヌの投擲した短剣でのダメージを受けて、撤退した。

召喚魔法・影装:影の装備を召喚することができる魔法で、汎用性が高いという長所がある。


カミラ

ユメシュ配下の七魔将の一人。チリアンパープルの色の髪をショートヘアにした女性で、セーラより数センチだけ背が高いモデル体型。左右の手にそれぞれ槍を一本ずつ提げている。ジョシュアとセーラを襲ったのは運送ギルドのメンバーを殺さなくとも動けないようにするため。ジョシュアとセーラを各個撃破できるほどの力があるが、二人同時では敵わなかった。途中で勝てないと判断し、マリエルを狙って槍を投擲した。それのよって、セーラの腹部を貫くことが出来たが、自らもセーラのレイピアを腹部に刺されたことで、撤退した。

闇属性の魔法槍:槍に闇の魔力を纏わせることで攻撃の威力を上げることができる魔法。


ラルフ

ユメシュ配下の七魔将の一人。天然パーマがかったオーキッド色の髪をした大男。王城の謁見の間から王城に侵入した。ギケイと共に行動した。拳を使った格闘術を用いる。聖美との戦いでは純粋な力で圧倒したが、聖美の一撃離脱ヒットアンドアウェイ戦法と正確な狙撃技術の前に敗北を喫した。一度退いた後、直哉に奇襲を仕掛けるも返り討ちに遭った。

闇の魔法拳:拳に黒い魔力を纏わせるだけのシンプルなモノだが、格闘術を心得ている者にとってはありがたい魔法である。


ダフネ

ユメシュ配下の七魔将の一人。ラベンダー色のストレートロングヘアーをした女性。王城の謁見の間から王城に侵入した。ギケイと共に行動した。使用する武器は波状剣フランベルジュ。茉由との戦いでは、隙を見逃すことなく攻めて茉由を苦戦させたが、すれ違いざまに放たれた魔族殺しの一撃を前に敗れ去った。一度退いた後、直哉に奇襲を仕掛けるも返り討ちに遭った。

影属性の魔法剣:剣に影を纏わせる魔法。直接相手を斬りつけたり、影の刃を飛ばしたりと遠近両用の使い方が出来る。


レティーシャ

くるわ言葉を使う乳白色の長髪をもつ女。マルティンの姉。髪の色と同じ色の一対の翼を持っている。顔も体のパーツも人形のようにきれいに整っており、瞳の色は碧色。アスクセティの森にある遺跡を襲撃した。ヴィゴールに深手を負わせたジェラルドに対して警戒感を示していた。王都近郊の森でジェラルドに追い詰められていたクロヴィスを救出した。マルティンにユメシュを守るように指示をしていた。


マルティン

レティーシャの弟。寛之にユメシュを守るようにと依頼をした。ユメシュの危機の際には竜の力を解除した直哉を背後から短剣で刺した。ユメシュを守ることはレティーシャからの頼みであった。


ゲオルグ

真紅の髪をしており、毛先だけが朱色になっているタンクトップ姿の男。身長は2メートル近い。ユメシュに対して反抗的な態度を取る。軍を率いてセベマの街を火球で消し去った。ヴィゴールに深手を負わせたジェラルドに対して警戒するどころか、好戦的な意欲を示していた。レティーシャに変わって、魔族領の防衛を任された。ヴィゴールが復帰してからは仕事を分担している。


ザウルベック

氷のエレメントを司る眷属で、ベルナルドに変わって魔王から派遣されてきた白髪頭をした初老の男。立派な髭を蓄えている。使用する武器は大鎌。ユメシュから兵を率いて竜の国の手前に広がるザルモトル雪原に陣地を構築し、人間と竜の国の行き来を断つという指令を受けた。ザルモトル雪原にある村を氷漬けにし、そこでクラレンスと交戦したが、戦いの最中に現れたジェラルドに深手を負わされ、魔王城へと撤退した。


ヴィゴール

唐茶色の髪をした鎧に身を包んでいる。武器は大斧。部下思いな性格。見かけによらず、頭も冴える。一般人は気を失い、兵士たちも嘔吐するものや気絶したりするほどのプレッシャーを放つ。ローカラトでの戦いでジェラルドから受けた傷は完治している。魔族領防衛の仕事をゲオルグと分担しており、魔王城の防衛を担っている。復活をウラジミールとカトリオナの二人は歓喜していた。


ベルナルド

2メートル近い身長に藍色の髪をしたスーツ姿の腰からサーベルを下げている男。物言いが丁寧。港町アムルノスを攻撃するも、王国騎士団の抵抗を受けて撤退した。南の大陸で、ルフストフ教国に対して兵糧攻めを行なっている。


カーティス

雷の八眷属。南の大陸で、ルフストフ教国に対して兵糧攻めを行なっている。


〇その他

ジェラルド/薪苗宗正

他の7人の英雄が総がかりで戦ってもかすり傷の一つも付けられなかったほどの圧倒的な強さを誇る。20年前の王国軍総司令で、魔王グラノリエルスを討伐した張本人。平民上がりの英雄として、最も人気がある英雄。取られた異名は“魔法の破壊者”。17年前に消息を絶っていたが、正体は直哉と紗希の父、薪苗宗正。背には漆黒の鞘に収められた2m近くの長さはあるだろう大太刀を斜めに背負っている。漆黒のマントにはスカートリア王国の紋章が金色の刺繍で刻まれている。王都近郊の森で、クロヴィスに魔王の居場所を尋ねるが、知らなかったために口封じとして殺そうとした。クロヴィス追跡中にレティーシャによる妨害を受けるが、無傷であった。ウィルフレッドの遺体をマントで包んで、王都へと舞い戻った。ウィルフレッドの亡骸を抱いて、王都に戻ったところことでバートラムが撤退し、結果的にはバーナードたちの命を救うこととなった。ウィルフレッドが死んだことで、バーナードに掴みかかられた。

魔法破壊魔法:魔法を破壊する魔法。ただし、射程範囲は自分から半径1m以内しかない。


イシュトイア

オリハルコンで造られた剣であり、世界最高の剣。90年前にゲイムの地下迷宮に祀られたが、ゲイムの孫によって、大空洞の崖下に建っていた祠の祭壇に再封印された。現在は直哉と行動を共にしている。また、人間の姿にもなることができ、その時の姿は真っ白なセミロングの髪に黒いローブを纏った少女。魔鉄ミスリル製の武器よりも軽い。自らを触って良いのは、イケメンとべっぴんさんのみ。直哉の場合、惚れた女の子を守ろうとする心意気がイケメンだからOKとのこと。


シーラ

魔物討伐で傷を負ったオルランドを介抱し、それをキッカケに親しくなった。家柄は子爵。オルランドを狙撃した子爵に恨まれ、騎士団の副団長から弱みを握られた。そして、オルランドの家を取り潰すことを盾にして脅され、5か月もの間、体を委ねていた。最期はオルランドに感謝の言葉を述べながら、自決した。

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