『キックバックの憂鬱』

 仕事を終えてアパートに帰ると、僕の部屋の前に人影があった。二階の角の部屋。画角がかく的に、駐車場からだと見えづらい。ただ、恐らくは本屋さんだろうと見当が付いた。人の家の前で煙草を吸うような人は、僕の知り合いでは本屋さんくらいなものだ。

 壊れかけている鉄階段を登り、前方の人影の特徴がやはり本屋さんと一致した。僕が片手を挙げると、本屋さんは仏頂面で頷いた。煙草を床に投げ捨てて、そのまま踏み抜く。人の部屋の前に煙草をポイ捨てするような人間も、僕は本屋さん以外知らない。

「こんにちは」

「仕事終わった?」

「帰ってきました」

「入れてよ」

 鍵を開けて、本屋さんを迎え入れる。本屋さんは我が物顔で家に入ると、すぐにソファに腰を下ろして、くつろぎ始めた。

「何か飲みますか」

「お酒とか、あれば」

「缶ビールが一個だけ残ってます」

「あとで返すから、今飲みたい」

「いいですよ」

 本屋さんに缶ビールを手渡すと、アル中患者みたいな速度でプルタブを起こして、酒をあおった。そうして煙草を取り出して、ちょっと僕を見た。すぐに灰皿を用意すると、会釈えしゃく程度の動きがあった。横暴なようで、きもが小さい本屋さんは、見ていて面白い。猫みたいな人だ。

「今日はどうしたんですか」

「うん、これ」

 本屋さんは、荷物らしい荷物を持っていなかった。ただひとつ、茶封筒だけを持っていた。多分、原稿が入っている。

「書けたんですね」

「書けたか分からないから、しずくに判断して欲しい。書けてないと思うんだ。書いてはみたけど、全然、ちゃんとしてない。でも、読んで欲しい」

「分かりました」

 大丈夫ですよ、とも、すごいですね、とも言ってはいけなかった。本屋さんはとても繊細せんさいで、うすはりグラスのようだった。

「明日、仕事あるんだっけ」

「ありますね」

「悪いんだけど」

「今日読ませてもらいますね。ただ、先にシャワーだけ浴びてきても良いですか?」

「いいよ」

 五月だというのに、暑い日が続いていた。涼しい顔をしてスーツを着ているけれど、足下は蒸れているし、シャツの中は地獄の様相だ。本屋さんを置いて、着替えだけ手に持ち、風呂場に向かう。風呂場と言っても、とってつけたような狭い部屋だ。小さすぎる浴槽よくそうは使われていないし、座って体を洗うのも難しい。ここは、部屋の前に煙草を捨てても退去を命じられないくらい、世の中からてられたアパートだった。

 衣類を脱いで、シャワーの温度を調節する。本屋さんは、何を書いたんだろう。いつ書き上げたんだろう。どれくらい、あそこで待っていたのだろう。小心者だから、人目に付かないところでは、ポイ捨てしたりしない人だ。あれより前に、何本も吸い散らかしたに違いない。どんな気持ちで僕の帰りを待っていたんだろう。

 念入りに体を洗って、伸びかけた髭ももう一度剃った。爪も少し伸びていたが、許容範囲だろう。本屋さんの作品と向き合う前には、体を清める必要があった。

 部屋に戻ると、本屋さんは沈痛な面持ちで、缶ビールを片手にまだ煙草を吸っていた。多分、作品の終わりが見えた頃から、例によって禁酒と禁煙をしていたのだろう。

「おかえり」

「じゃあ、読ませてもらいますね」

「うん。ちょっと、酒買ってくる」

 わざわざ読めと言ってくるのに、未だに目の前で読まれるのは好きじゃないらしい。僕が原稿を取り出すのを確認すると、本屋さんは静かに立ち上がり、缶を持って部屋を出て行った。原稿は四十枚程度だった。短編、だろうか。それともまたいつもの散文だろうか。小説のていしていれば、どこか応募先もあるかもしれない。まあとにかく、問題は中身だった。僕は気を引き締めて、原稿に取りかかった。

 本屋さんは僕の大学時代のサークルの先輩だった。長ったらしい名称のいわゆるオタクサークルだったが、そこで出会った。昔はもっと普通の人で、普通にスマートフォンを持っていて、普通にパソコンを持っていて、普通にイラストを描いたり、普通に小説を書いたり、普通に漫画を描いたりしていた。器用で、色々と出来る人だった。今は、本屋さんが就職もせずに大学を出てから、五年が経っている。

 昔は、本屋さんよりも僕の方がおかしな人間だった。好きなことがなくて、能動的な行為もほとんどしない人間。オタクサークルには、別に創作が出来る人間だけが集まっていたわけではない。僕のように、アニメや漫画を好む人間もいた。好むと言っても、僕の場合は「周りがそうだから」そうしていただけだ。運動もあまり得意ではなく、特別な技術にも秀でておらず、音楽にも疎く、ただしサークルのような場所に所属しているのが普通だと思っていたから、そこに入っていた。十五人くらいはいただろうか。僕はその中では少数派の、読み専だった。

 僕がアニメや漫画を好んだのは、暇が潰せるからだった。小説は特に好きで、お金に対する消費時間が長いのが好きだった。漫画は一冊買って一時間も経たずに読み終えてしまうが、小説は数時間持つ。それに、オタクをしていればこの世界に対する存在意義があるような気もしていた。僕たちはサブカルチャーと共に育って来た世代だったから、自分で何かせずとも、仲間と出会うことが出来た。運動や芸術と言った趣味がなくとも、普通でいられる。多分、スポーツ観戦や、アイドルのファンと似た立ち位置だろう。ただ僕は、誰かを熱狂的に応援することもなければ、積極的にお金を遣うこともしなかった。熱意のない、燃えカスのような人間が僕だった。

 当然、当時は本屋さんとはりが合わなかった。というより、認識さえされていなかったように思う。新しいアニメのチェックを欠かさず、話題のゲームにはすぐに飛びつき、イベントへの参加も欠かさない。本屋さんはまさに精力的なオタクだった。一方の僕はいわゆる、アニメオタク。というか、なんでもない人間だった。周りがそうだからそうしているだけで、己の中に骨子こっしがない。時代が時代なら、野球中継を見ながら居酒屋で酒を飲んだり、話題のドラマを見たりするだけの人間だっただろう。つまらない、魅力のない人間だった。

 そんな僕と本屋さんが話をするようになったのは、僕が本屋さんの書いた作品について、率直な感想を述べてからだった。読ませてもらったわけでもなく、読めと強要されたわけでもない物語を、偶発的ぐうはつてきに読んだのが発端だ。

 サークルは、活動実績を報告するために、会誌を発行していた。季刊誌となっていて、年に四回発行される。もちろん、誰もやる気がないし、出すだけ出して読まれないことがほとんどであった。部数も、一応は部員分刷るという規定だったが、当時既に印刷という概念は消失しており、欲しい人にはPDFデータがあるから各自で刷るように、という風習が出来上がっていた。当然、誰も刷らなかった。いつ出来上がったのか、誰が作ったかも知らなかった。みんな、自分の原稿や、良質な作品にしか興味がなかった。僕だけを除いて。

 当時僕は三年生で、本屋さんは四年生だった。その年の夏の会誌は、本屋さんの担当だった。それを僕は読んだ。PDFをわざわざ印刷して、じっくりと、穴がくほど読んだ。それは、会誌という体裁ていさいたもってはいたが、実際には謎の小説が全体の九割を占めていた。僕はその作品に、確かな情熱を感じ取り、打ちのめされた。

 当然、それで僕が燃えたりはしなかった。僕も何か作りたいとか、そういうことは、まったく思いもしなかった。

 だが、熱意を感じるだけの感情は残っていた。

「あのう、本屋さん、ちょっといいですか」

「え? 何?」

「会誌のことでちょっと」

 もしかしたら、本屋さんとの初めての、意味のある会話だったかもしれない。サークル棟の外れにある喫煙所で煙草を吸っている本屋さんに接触した時、多分、すごく怪訝けげんそうな表情をしていたはずだ。が、会誌という言葉を聴いて、なんとも言えない複雑な表情を見せたことをおぼえている。

 あれを読んだのか、どうして読んだんだ、読むヤツなんていたのか。色々とわめらす本屋さんを見て、あの小説は本屋さんが書いたんだな、とすぐに分かった。

「あの、すごく素敵だったので、是非ぜひ感想を伝えたいと思ったんです」

 その時の本屋さんの狼狽ろうばいぶりは、可愛いの一言に尽きる。本屋さんも最初は戸惑っていたが、僕が変わり者であることや、お世辞が言えるタイプではないこと、びを売る気がないことが分かったのか、渋々しぶしぶその感想を受け入れてくれた。その時から、僕と本屋さんは仲良くなって、本屋さんが書く、誰にてたわけでもない物語の唯一の読者になった。

「時々ふっと、どうして他人のキャラクターを描いてるんだろうって思う時があるんだ」

「パロディについてですか」

「パロディというか、二次創作かな。楽しくてやっているはずなのに、時々、すごく寂しくなる。そういう時、小説を書くんだ。漫画は、大変だからさ」

 でも書いても面白くないし、オリジナル作品なんて恥ずかしくて誰にも読ませられない、と本屋さんは言っていた。僕には分からない感覚だった。それは、普段描いている漫画と何が違うんだろう。誰が作ったキャラクターでも、僕にとっては同じだった。普段から、二次創作も何も分からない状態で、作品を見ている。僕にとっては、それらは暇潰しの道具に過ぎない。

「承認欲求を満たしたいだけで、そこにある熱意が本物かどうかさえ疑う時があるんだ。楽しそうに二次創作をしている連中を見ると、自分は、あれほどキャラクターを愛していないし、みんながやってるから、流れでやってるんじゃないかって思う」

「僕も同じようなことを思います。僕は別に、アニメや漫画をそこまで愛していません。でも、みんなが見てるから、見てる」

「読み手にも色々あるんだ」

「大したことのない悩みですけど、時々ふっと、寂しくはなります。僕はなんで生きているんだろうって」

 じゃあ、書くから読んでくれよ。

 本屋さんはそう言って、それから僕と本屋さんは、書き手と読み手の糸で繋がれた。不器用に生きる本屋さんと、器用に死なない僕の存在が許された瞬間だった。本屋さんは次第に二次創作から離れて行き、自分の世界を追求するようになった。就活も真面目にせず、己の世界に入りびたった。いつの間にか電子機器と離れた生活をするようになり、つい三年前に、スマートフォンも持たなくなった。だから、多分、今は誰も本屋さんと連絡が取れない。僕から連絡することも出来ないし、本屋さんから僕に連絡が来ることもない。会えるのも、こうして原稿が上がった時だけだ。

 原稿を読み終えて、部屋の時計を見上げた。読み終えるのに、たった三十分程度しか掛からなかった。もちろん、僕は本屋さんの作品が好きだったから、じっくりと、何度も読み直してこの時間だった。本屋さんはまだ帰って来ない。夕飯の支度でもしようかと立ち上がり、先に灰皿を洗おうとしたところで、ドアが開く音がした。

「おかえりなさい」

「ただいま。読んだ?」

「読みました。すごく、面白かったです」

「そうか」

 本屋さんが持っている袋は、結構詰まっていた。つまみか、弁当か何かも入っているのかもしれない。本屋さんは袋から缶ビールをいくつか取り出した。発泡酒ではなく、ちゃんとしたビールだ。よほど良いものが書けたという気持ちなのだろう。実際、良い作品だったと思う。

「飲もうよ」

「ありがとうございます。いくらですか」

「先輩だから、そういうのはいい。さっきのビール、チャラね」

 本屋さんがどのようにしてお金を手にして、どのようにして暮らしているのか僕は知らない。聞いたら教えてくれるかもしれないが、それでも普通に会社員をしている僕の方が遥かに金を持っているだろう。この関係は、結構、ギリギリのところで繋がっている。あの時繋いだ糸は、もういつ切れてもおかしくないくらい、張り詰めている。だから慎重に行動している。だからと言って、ゆるませてしまっても、きっとスリルがない。

陳腐ちんぷな感想ですけど、僕が好きな雰囲気でした。三回くらい読み直しました」

「うん」

「激情というか、圧がすごくて、野性的な雰囲気が良かったです。僕は言葉がよく分からないので気の利いたことが言えないんですが、胸に来るものがありました」

 無言で差し出された缶ビールを開けて、無言で乾杯をした。本屋さんは煙草に火を付ける。嬉しそうに見えた。

「ただちょっと分からないところもあって。作者に聞くのは失礼だとは思うんですけど」

「今更じゃない」

「ですね。最後の、『嵐になりたい』って、どういうことですか」

 物語の最後のセリフはこうだ。

『私は風に吹かれていたいわけじゃない。風を感じていたいわけじゃない。荒れ狂う風に飲まれることを、誰かと共有したいわけじゃない。孤独でもいい、ただ、嵐になりたい』

「嵐ってのは……なんでだろう。台風でもいいし、火の元でもいいんだけど。いや、嵐……嵐じゃないとダメだ」

「熱源ってことですか」

「ムーブメントかな」

「自分自身が」

「大学の頃、こんな話したかな。オタクやってるのが、時々、切なくなるって」

「しましたね。喫煙所で、よく」

「そういうことなんだ。ずっと、そういうのに憧れてるんだろうなって思った。多分、熱意を持ってオタクやってる人の方が多いんだろうね。この世の中にはさ。でも、そうじゃない人もいる」

「本屋さんは違うんですか」

「そう。違う。嵐が来るのを待ったり、嵐の中で叫んだりして、満足した気でいるけど、本当は自分自身が嵐になりたいんだ」

 今の本屋さんは、ささやかな風だ。僕にだけ吹いてくる、心地良い風でしかない。これが強風になって、いつか嵐になるんだろうか。僕は常に嵐を眺めていた。遠くから。みんなが見に行くから、僕も見に行った。みんなが話題にするから、僕も気になった。ただそれだけのこと。

「こんなことを作品にするべきじゃない」

 本屋さんはそう言って、原稿用紙に手を置いた。これは嵐にならないということをきっとよく分かっているんだ。それはただの想いであって、願いであって、誰かをくるわす風にはなれない。

「作品じゃないから、君にしか読ませられない」

「僕は嬉しいです」

「私は、いつか嵐にならなきゃいけない」

「なりましょう。見てますから、僕は」

 本屋さんは、たがが外れたように、今回の作品について、注釈ちゅうしゃくを入れてきた。それは作者として御法度ごはっとであるように思えたが、僕にはそれでよかった。本屋さんが、自分のやりたいこを楽しんでいる姿を見ているのが好きだった。僕はあるいは、嵐になった本屋さんになんて興味がないのかもしれない。ただひたむきに、燃え上がろうとする本屋さん自身をいていて、このもがき苦しむ姿を見ることを、それこそを作品としてとらえているのかもしれない。

 本屋さんが買ってきた弁当を二人で食べて、缶ビールをいくつか開けて、それでもこの文章をどこかに応募してみようという話になった。酒が入れば、当然、本屋さんも僕も陽気になった。仮初かりそめの気持ちだったかもしれないが、その瞬間には本当だった。

「ねえ」

「なんですか」

「今日は、抱いて欲しい気分」

 本屋さんは突然そう言って、しがみつくように、僕に抱きついた。

 本屋さんと初めて体を重ねたのはいつだったろう。僕はまだ学生だったはずだ。それから、時々こうして、体を重ねる。本屋さんにとって僕は、専用の読み手だった。そして、欲望のけ口だった。僕はそうあることで、本屋さんの一部になれたような気がして、嬉しかった。本当の意味で、僕には何もない。良い家に住みたいという欲求もない。特定のパートナーが欲しいという欲求もない。新しい服や新しい家具が欲しいという欲求もない。ゲームやアニメにお金を払いたいという欲求も、もう消え失せてしまった。

 本屋さんは情熱的に、あるいは自己中心的に僕の体をむさぼっていく。僕もそれにこたえた。愛のない、けれど熱のある関係は、まるで二人だけで完結してしまうようだった。本屋さんが書いた物語を、僕が読む。本屋さんは僕がいるから書いて、僕は本屋さんが書くから読む。些末さまつな暇潰しや、大きな将来も見えないのに、そんな不安定な関係だけが本当だった。

 僕と本屋さんの関係はなんだろう。共依存かもしれない。何にもなれない僕が、何かになろうとする本屋さんを受け入れるだけ。でも、きっと誰しもがそうだ。僕たちがただ小さいまとまりであるだけで、全ての人間が、生産者と消費者になる。どちらの側面をも持ち合わせるかもしれない。けれど僕たちは二人だから、分かりやすい。本屋さんが与えて、僕が受け取る。

 目をつむり、快楽に耐えているのか、それとも現実から逃げているのか、暗闇の中で感覚だけを辿たどる本屋さんを見下ろしていると、ここがどこだか分からなくなる。けれど不思議なことに、将来への不安も、この関係性への疑問も生まれなかった。それこそが不安で、疑問だった。

 行為を終えたあとも、すぐに次の行動には移らなかった。本屋さんは僕にしがみついていて、僕はぬるいビールを飲んでいた。

 僕は悪い人間だった。

 本当に本屋さんのことを考えているなら、本屋さんを受け入れたりするべきじゃない。本屋さんは弱い人だから、僕のような受け皿があると、依存する。

 でも僕には何もない。

 何もないから、本屋さんの光を受けて、やっと自分の位置を知ることが出来る。

 そうすることでしか、自分の存在を確立出来ずにいる。

「いつか嵐になるよ」

 本屋さんはぼそりと呟いた。

 僕は黙って頷いた。

 きっと、心の奥底では、僕も嵐になりたいと願っているのかもしれない。

 きっと、誰しも。

 けれど自分にそんな力がないことに早々に気付いて、誰かが嵐を起こすのを待っている。誰かが起こした嵐を見つめて、自分に力があるような錯覚を起こしている。嵐になりたいなんていう発想すら持たずに生きている人の方が、はるかに多いはずだ。

 でも僕はその考えを知った。

 自分にはなれないけれど、なれる人がいることや、なろうとしている人がいることを知った。

 だから僕は、いつか嵐になる風のそばで、何かが起こるのをずっと待っている。それは永遠に吹き荒れぬ風だとしても、人生にスリルを与えてくれる、僕にとっての唯一の居場所だった。

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