手紙
杏璃
好きだった人へ
覚えてますか。君が告白してくれた日のこと。いつも以上に二人でくだらない話をいっぱいした日だったね。高校になって初めてのテストのこととか。将来のこととか。そしたら、君が急に「好きです付き合ってください(マジで)」なんていきなり言ってきて!すごいビビったよ!でも、正直嬉しかった。うちを好きって言ってくれる人が居るんだって分かって。そのあと、うちが「本気」とか「釣り合わない」とか騒いで。そして、なにがどうなったのか二人で自分達の過去の暗い部分について話したね。
そして、次の日君が告白の返事を急かすから勢いでうちも「OK」しちゃったよ。
それでも、うちは怖くて怖くて仕方がなかった。人を信じるのは得意じゃないから。
うちは君と付き合えたことが嬉しくて少し舞い上がってた。初めは毎日LINEしてくれて本当に嬉しかった。うちはその勢いで君にうちのトリセツをあげたよね。あれはうちのミスだよごめんね。うざかったでしょ。それに、不安にさせた。本当にごめん。
君は本当に感が鈍かったね。うちが本気でかまってほしい時に「かまって」なんて言うはずないじゃん!あと、君はうちを傷つける天才かなんかなの?うちは君に泣きたいくらいイライラすることをぶつけたことがあったよね。そのときに君はめんどくさいって言ったんだよ。あのとき、すごい傷ついた。そして、Hはしたくない。どんな気持ちで言ったのか教えてほしかった。まぁ、うちじゃたたないよねごめん。
それに、デートに誘うのに「デートしょ?」なんて素直に言えるわけないじゃん!だから、「遊ぼう」って誘ってたのに君は「じゃ、友達連れてっていい?」そういう所が君の良いところだったんだと思う。でも、二人で一緒に居たいとか思わなかったの?
いつからか、うちから連絡しないと連絡してこなくなったね。
友達5人くらいであんでる時に同じ高校の女の子とあってうちより仲良さそうしてたね。あれは流石に嫉妬した。うちの居ないところでやってるなら許せるけど流石に目の前は傷ついた・・・。
君はうちのことちゃんと見てるって言ってたけど全く見てなかったよね。でも、いいんだ。君が大変なの知ってて支えてあげられなかったのはうちだから。
うちだって君のことなんにも知ろうとしてなかったんだと思うし。
最後にあんなひどいこと言ってごめん。本気で好きでした。君もうちも、もう少し積極的だったらうまく行ってたかもしれない。でも、この半年は楽しかった。ありがとう。次の彼女はちゃんと愛してあげてね。
手紙 杏璃 @You-me
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。手紙の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます