ホヘが怒ったり怒らなかったり

@rairahura

第1話

すっごく遠くにお仕事に行ってたリオンきゅんが今日帰ってくるんだって

10日もホヘのこと放っておいてリオンきゅんたらひどいんだ!

ホヘも行く!って行ったのに「僕個人に頼まれたお仕事だから」ってそんなのホヘ知らないもん!

しかも最初は5日って言ってたのにもう2倍も経ってる!それだってきっとリオンきゅんは「お仕事が終わらなかったから仕方ないんだ」っていうんだよ!ホヘはリオンきゅんがいなくて寂しかったのに


もう 帰ってきたってリオンきゅんのことなんて知らないんだから!ホヘは怒ってるんだよ!


.....リオンきゅんまだかな



........ううん!リオンきゅんなんて知らない!帰ってきても無視しちゃうんだから!!





プンプンしながらお菓子を食べてると(ジジーちゃんがクッキーを作ってくれたんだよ)

ハウスのドアが開く音がした


!リオンきゅんだ!!!!!!


食べかけのクッキーをそのままにして(後でちゃんと食べるよ)走って行く


帰ってきたリオンきゅんの服はボロボロになってて一体どんなことがあったんだろう でも怪我はあんまりしてないみたい


よかった....ってホッと息をついて思い出す

そうだ!ホヘは怒ってるんだった!!


すぐに怒った顔をしてリオンきゅんの方を見る

そういえばさっきからリオンきゅん何も言わないけどどうしたんだろう

「リオン」


「きゅん」の言葉は途中で遮られた


リオンきゅんは なにもしゃべらないままホヘに抱きついてきて きつくきつく抱きしめられる

「苦しいよ」って言おうとしてリオンきゅんの顔を覗き込んで

その言葉も出せなかった



リオンきゅんは ホヘよりも苦しそうな悲しそうな顔をしてた

「あいたかったっ......!」





お腹の底から振り絞るみたいな声でリオンきゅんはホヘに囁いた 本当に一体 何があったんだろう


こういうときリオンきゅんはなにがあったかホヘに教えてくれない

それはとっても悲しいけど 教えてくれなくてもリオンきゅんが辛い時に会いたいのがホヘって思ってくれるのはちょっと嬉しいなって思ったり



なにがあったかはわからないけど 教えてくれなくても大丈夫だよって伝えるために ホヘもリオンきゅんの背中に手を回す

「ホヘも会いたかったよ」

ホヘを強く抱きしめてるリオンきゅんの腕がもっときつくホヘを抱きしめた

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