癒し
勝利だギューちゃん
第1話
家に帰る。
灯りをつける。
そして、はじめに、ボックスのスイッチを入れる。
ボックスの中から、女の子が現れる。
「マスター、お帰り」
笑顔で、声をかけてくれる。
「ただいま」
そう返事をする。
僕を癒してくれる、唯一の存在。
いつでも、好きな時に会え、癒してくれる。
リアルな彼女がいたとして、24時間好きな時には癒してくれないし、
自分の都合で振りまわすことはできない。
でも、2次元の彼女なら、好きな時に癒してくれる。
かなり、危ないがもうなれた・・・
「マスター、ご飯は何を食べる?」
ボックスの中の女の子が尋ねてくる。
もちろん、一緒には食事は出来ない。
でも、それでいい。
「私、マスターのお嫁さんになれて、幸せだよ」
全く、技術の進歩というものは素晴らしい。
ここまで、来たかという感じだ。
でも、おしゃべりするぬいぐるみもあるのだ。
これくらいは、お手のものだろう。
外出中はスマホでやりとりをしている。
この子と、共同生活している子は、全国にたくさんいる。
僕も、その他大勢のひとりだ。
でも、それでもいい。
癒してくれる存在があれば・・・
「マスター、お休み」
電源を切った。
また明日・・・
癒し 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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