恋愛義務化計画

美月 純

Prologue

2050年

日本人男性の2.5人に一人、女性の3人に1人が生涯結婚せず、結婚しても子どもを作らない選択をする夫婦が増えている。

日本の少子化は極限に迫っていた。


そこで政府は、男女とも結婚可能年齢を16歳に引き下げ、子どものいる高校生に金銭的、時短就学を認めて、学業と子育てが両立できる環境を整えた。

おまけに“できちゃった婚”を推奨、これに手当を出すなどさらに優遇を図った。

そして極め付けは

少子化の根本要因は男女関係にうとい、つまり恋愛できない人間の増加と言う有識者会議の提言を受けて

全国全ての中学3年生を対象に週一で「恋愛」という授業を義務化した。

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