主に恋、してみました。

上高地 日時

第1話日常

2019 11月5日

私の仕事は朝が早い。私の主である紫藤玲様は6時に起床、そのため私は3時に起きて4時に来る。玲様は寝起きはとても機嫌がいい、理由は知らないが、使用人としてはとても助かる。よし、5時59分。そろそろ行こう玲様を起こさなければ。階段をあがり、玲様の部屋のドアをノックした。

「玲様、起きてください。6時でございます。玲様」

「んーわかった。アヤ、制服もってきてくれるー?」

私と玲様は2人とも高校生。まあ玲様には言ってないけど。

「はい。どうぞ」

「アヤありがとー。」

制服を受け取った玲様は私にハグをした。あれ、玲様忘れてるのかな、昨日も言ったんだけどなあ。玲様はとにかくスキンシップが、、、ちょっとね。

「30分後に朝食でよろしいですか?」

「うん」

玲様はそう返事をすると着替えを始めた。えっと?玲様は男子、私は女。玲様が上半身裸、私はいったい何故主で男子の玲様の上半身を見てるの?

「失礼します。」

「ああ、うん。」

え、「ああ。」ってどういうこと。いることに気づかなったってこと?まだいたんだってこと?え、どっち。うわあ今の、玲様気分を害されたかな。謝ったほうがいいよね朝食の時に謝ろう。するといきなりドアが開いて玲様が出てきた。

「わあ!ってアヤ!ごっめーん。まさかまだここにいたなんて思わなかった!」

うう、おでこぶつけた。

「アヤ、大丈夫?」

「は、はい。すみませんでした。大丈夫です。」

「ほんとーにごめんね?」

玲様は私をめいいっっぱいだきしめた。若干苦しい、、、。

「大丈夫ですから。朝食、たべませんか?」

「うん。そうする。」

1階に移動すると、旦那様がすでにいた。

「だ、旦那様!大変申し訳ありません!使用人の私が最初にいなければいけないのに、、、。」

「そんなに気にしなくていい。君も色々大変だろうからね。」

えっと、そのことは玲様の,前で言ってほしくないんだけどな。

「・・・はい。ありがとうございます。」

「え?父さん、なんのこと?」

「なんでもない。そんなことより、早く食べなさい。遅刻するぞ。」

私は急いで玲様の朝食を用意した。

「玲様こちらへ。」

「アヤありがと。」

玲様はいつも口に出してくれる。「ありがとう。」とか、「ごめん」とかね。すると玲様は私の頬にキスをした。さ、さすがに今のはアウトでしょ。だって、旦那様が口をあんぐり開けているんだもん。私、たぶん今顔赤い、、、。

「あの、玲様?少々スキンシップが過ぎるかもしません。」

「・・・?ごめん、ぜっんぜん気付かなかった。」

そ、そうなんだ。なるほど。でも、今玲様、ニヤニヤしてるけど?

「あ!時間やば!」

玲様はとてつもなく慌てた様子でパンを口に詰め込んだ。

「玲様、今日は何かあるんですか?」

「うん!」

その5分後・・・。

「いってきます!」

「いってらしゃいませ」

ふう。今日はバタバタしてたな。あれ、これ、、、玲様の弁当だよね。ってことは忘れもの、、、だよね。

「玲様!お忘れ物です!れーいーさーま!」


こうしていつもの日常が始まった。

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