内職で書いたけどボツ!!…でも!自分的には面白いw

猫執事

第1話 私が見たのは?

私の実家は、結構田舎で街灯が少ない地域です。

実家近くの街灯は、お墓のすぐ横に1本あるだけ。

いつもその場所だけ、スポットライトのように光っていました。

本当に不気味で、出来れば近寄りたくない場所です。

そんな場所なので、学校帰りなど暗くなった場合は、少し遠回りして帰っていたのです。

そんなある日、部活で遅くなった私は友人と、急いで家に帰ろうと焦っていました。


友達「しょうがないから、あそこ通って近道しよう。」

私「えぇ。やだよ。」


でも、本当に遅かったし、友達と2人だったのでそこを通ることにしました。

近くまで来ると、急に友人が立ち止まったんです。


友達「ねぇ、あれなに?」

私「何?なにかあるの?」


友達は、例の街灯の下を指差していました。

私も思わず指差す方を見ました。

そこにはスポットライトを浴びるように、白い人影が見えたんです。

地面にうずくまる人と、それを覗き込むような人。

一瞬気のせいかと思いました。

でも、確かに見えたんです。

同じような白いワンピースをきた2人の女性。

友人も、同じ方向を見ていました。


友達「あれ、見える?」

私「うん。怖い…逃げよう。」


私は思わず駆け出しました。

絶対にお化けだと思ったからです。

でも、少し走って気付きました。

友人が居ないんです。

恐る恐る後ろを見ると、友人は立ち止まったままでした。

私は、恐怖に固まってしまったのかと思いました。

でも、少し違っていたのです。


友達「ちょっと待って!あれ、本当に人じゃない?」

私「えっ?うそ?」


友人の声に驚いて私は走って戻りました。

確かに人でした。

友人とそばまで行くと、本当に女性が倒れていたんです。

白いワンピースを着て、倒れていたんです。

私と友人は、すぐに近くの家に助けを求めました。


友達「すみません!救急車を呼んでください!」

私「人が倒れているんです!」


幸い、その家の人が救急車を呼んでくれました。

今なら、すぐにスマホで呼べると思います。

でも、当時はスマホも携帯も持っていませんでした。

すぐに救急車が来てくれて女性は助かったそうです。

その女性が言っていたのは、突然具合が悪くなって倒れてしまったと。

私は救急車が病院に向かったあと、友人と一緒に帰りました。


友達「ビックリしたね。」

私「最初に倒れてるの見てた人が、何かしてくれれば良かったのにね。」

友達「えっ?あの人の他に誰も居なかったよ?」

私「えっ?見下ろしてる人いたよね?」

友達「倒れてる人しか居なかったよ?」


解説

最初のうずくまる人は人間。見下ろしてる人に見えたのは幽霊。私は、幽霊を見てたんです。



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