昭和女歌謡を唄う

「幸せになるために」（昭和51年 1976）HI-FI-SET

　ハイ・ファイ・セットの２曲目は、彼らの６枚目のシングルで、私は観ていませんが、日本テレビ系の宇津井健主演のドラマ「たんぽぽ（第３シリーズ）」の主題歌になった曲です。

　恋愛かどうかわかりませんが、心に思っている人と離れて暮らしている女性が夕焼けを見ながらその人のことを思う歌詞になっています。

　前に紹介した「土曜の夜は羽田に来るの」と同じで、作詞は荒井由実、作曲は村井邦彦です。

　まずは、詞から。

　恋愛かどうかは分かりませんが、女性が心に思っている人は、女性が住んでいる場所よりも山を越えた向こうの、おそらく、方角は西に住んでいると思われます。

　♪あの人が暮らす町もやがて　薔薇色の輝きに染まる頃　

と歌詞にありますので、女性が見ている夕焼けよりも遅く現れるのが分かります。

　♪離れてるけど　同じ愛 見つめ

とあります。同じ夕焼けを「愛」として歌っています。

　子どもの頃より、いかんせん、夕方や夕焼けの風景が好きな橙にとっては、沁みる曲になってしまいます(^^;

　作曲の村井邦彦氏。

　赤い鳥の「翼をください」トワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」、「或る日突然」と、作曲した曲をいくつか並べただけでも、納得の作曲家と言えると思います。

　また、その他に、北原ミレイの「ざんげの値打ちもない」も作曲しているというのが、私の中で異色の光を放っています。

♪「幸せになるために」（昭和51年 1976）ハイ・ファイ・セット

　作詞：荒井由実　作曲：村井邦彦

https://www.youtube.com/watch?v=E28qaBTbse0