「スノーフレイクの街角」(昭和63年 1988) 杏里

 久しぶりの更新になります。

 最近、「心の琴線に触れた曲たち」というエッセイを書き始めましたが、そのエッセイで取り上げる曲の選択は既に終わっています。その中で、杏里の曲が2曲エントリーされていて、まあ、同じアーティストで2曲もあり、だとは思うのですが、なるべく多用したくないなあ、ということで、1曲は此処で語らせてもらいます。


 杏里の曲と言えば、大ヒット曲が数曲ありますけれど、この曲は、そこまでのヒット曲じゃなかった(当時のオリコンで12位でした)と思います。

 でもね、なぜか、好きなんですわ。

 この曲だけじゃなく、どの曲も、かもしれません(私、そんなにファンじゃないので全部を知っているわけじゃありません)が、杏里が歌う女性は、杏里自身の見た目とは違って、か弱く、一途な女性が多いと思うんです。

 私が思う“杏里自身の見た目”は、バブリー当時を反映した肩パッド付のトップスに長い髪を揺らしながらのダンス、ステップ。けっして、か弱そうではなく、バーやカフェに居ても、なかなか声を掛けづらそうな雰囲気を醸し出していると思うんです。

 ところが、曲の歌詞に出てくる女性は、真逆な感じです。

 この曲の歌詞を見ても、


♪抱きしめるようにずっと あなたを見つめていたい

♪Catch me どんな時も離さないでね

♪ここにあなたがいれば 頬ちぎる風も優しいのでしょう


 と、しおらしく可愛らしい女性像になっています。 

 で、歌っている杏里の姿を見ると、ちがう…と(笑)

 “ツンデレ”という表現がありますが、“杏里は同時ツンデレ”だと思うのです(笑)

 見た目が“ツン”で、歌が“デレ”を同時にこなしているのでは、ってね。


 アップした動画を見ていただいても、お分かりになると思うのですが、ハンディカメラを見つめる目力の強いこと!(笑)

 Bメロで、この曲で一番音程の高いところが出てきますが、顔をゆがめることも目を瞑ることもなく、踊りながら一瞬のファルセットを自然に出しています。か弱い一途な女性の歌を強烈な目力と正しい音程を歌い切ろうとする勝気さでもって歌っている杏里。

 スタイルの良さ、ダンスの上手さ、歌唱の確かさ…いろんな評価がされていますが、それら一つ一つの組み合わせが私を「くぅぅぅう」とさせているのではないかと思うんです。



♪「スノーフレイクの街角」(昭和63年 1988)杏里

 作詞:吉元由美 作曲:杏里

https://www.youtube.com/watch?v=RKakoyacynA


ゲレンデのリフトで、または、滑りながら聴きたい曲ナンバー1です(^^♪




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