「片思い」(昭和46年 1971)中尾ミエ
この曲も、「マイ・ラグジュアリー・ナイト」同様、他の曲を彷彿とさせます。
といっても、ピンポイントでコレ!って言えないんですけど、何かこう、元歌が、欧米の曲、って感じがするんです。
だから、最初にこの曲を聴いたときに「誰のカバーだろ?」って調べた覚えがあります。
でも、違うんですね。前述した由紀さおりの「手紙」を作曲した川口 真の作曲です。
前述のユーミンの「あの日にかえりたい」もそうなのですが、この曲も、女性コーラスがかなり効いています。
調べてみますと、この歌は、数奇な運命を経てここにあるのがわかりました。
元々は、槇みちるという歌手が出したシングルのB面で世に出ました。ですので、中尾ミエが歌ったのは槇みちるのカバーということになります。発売が1971年ですが、特に取り上げられることなく廃盤になり、1977年になぜかはわかりませんが、札幌の有線放送でリクエストが急上昇したのをきっかけにして再リリース。そして大ヒットしました。
一度、廃盤になった曲が大ヒットする、というのは稀なことだと思います。
作詞は、安井かずみ。アグネス・チャン、浅田美代子、小柳ルミ子…と、あの時代に一世を風靡した歌手の作詞を手掛けた人です。また、女性歌手だけでなく、西城秀樹、郷ひろみ、沢田研二といった男性歌手のヒットメーカーでもありました。
動画を見ていただければわかりますが、「片思い」という曲ながら、詩に悲壮感はなく、中尾ミエも微笑みながら歌っています。曲も鼻からスーッと抜けるような爽快感すら感じます。だから、曲の題名を忘れてしまうと、後で調べてもこの曲にたどり着けない、かもしれません(笑)
♪「片思い」(昭和46年 1971)中尾ミエ
作詞:安井かずみ 作曲:川口 真
https://www.youtube.com/watch?v=w71YEoU8g3E
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