人を夢見る魚
@keikho
opening
ブクブクとお落ちていく。
フワフワと揺らいでく。
リンリンと鈴がなる。
宇宙のような計り知れない暗闇がこの下に広がっていたとしても、不思議と怖くはない。
うっすらと開いたあたしの目は遠くの光をただ見つめてる。
どこにいくのかも、あたしはなぜここでこうしているのかも、何一つわからない。
それでもどこか矛盾しているけれど、何か意味があるような気がする。
でもどこか一抹の切切なさが時折胸を締め付ける。
それでもどこか心地いい。
あたしはどこにいくのだろう。
母なる海があたしを包む。
あたしはゆっくり目を閉じた。
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