関西OL絵里華のブラック忘却録

第1話 忘却録NO.1

私、藤波絵里華（ふじなみえりか）は大阪生まれ大阪育ち、28歳の独身OLである。

総務課のため、他部署から頼みごとをされ、相談されと結構頼られることも多い。

基本的にはそんなに怒ることもない性格だったはずが…

ここ数年、毎日毎日イライラしている。

なので今日から忘却録をつけることにする。

忘却録とは、嫌なことを忘れ去るための記録である。私が勝手に命名した。嫌なことを書き殴り、腹が立ったらベットに投げる・グルッと丸めてメガホンみたいにして叫び（もちろんご近所迷惑にならない程度に）最終的には破り捨てる。

それではさっそく

忘却録№1

上司S部長（B型男）。

あまり血液型をどうこう言いたくはないがB型男の部長の下で働く私。

A型の私とはまったくウマが合わない。あの仕事はいったいどうなったの？

私に指示したことも丸投げ。進捗状況を聞いてみたら不機嫌にあしらわれる。

報告しても、「はいはい」で終了。

私のことがもし嫌いでもコミュニケーションとろうよ。報連相しようよ。

まあ、仕事のやり方は人それぞれだし、気分のいい時悪い時もそりゃあるでしょう人間だから。それは納得しよう。

が、相手によって態度を変えるのだけは許せんのだ。

上司のお気に入りのOさん（女）には「おはよう！」（ニコッ）、

興味のない人には「・・・」（聞こえてないフリ）、

又はひっくい声で「おはようございます」（ムスッ）。

挨拶くらい平等にせえっちゅうねん！わかりやすいっちゅうねん！

それでも人の上に立つ人間か！と毎日毎日モヤモヤモヤモヤ・・・

しかし、ごくたま～に笑顔で「ありがとう」と言われると、不覚にもちょっと嬉しくなってしまう。

が、その後、話しかけるとブスッとされて撃沈・・・

ん～、仲良くして欲しいとまではいかずとも普通に仕事の話をさせてください。

あれで結婚しているS部長。既婚男性なので独身の私を警戒しているのか？なんて。部長のお気に入りのOさんは既婚だ。

私も既婚者になれば部長とのコミュニケーションが上手くいくのだろうか。

そんなわけないよね。ただ単に私とS部長の相性がよくないってことだろう。

今日もムカムカ・悶悶。ビリビリビリ…