第11話 夢から醒めて

ガラスのような朝日が私の瞼を打った。真っ直ぐに、狂いなく、重力のない夢の世界から、本当に生きている現実の世界へ私を引き戻すために、朝日は私を打った。起き上がり、窓を開けると、街はまだ微睡みだった。私は夢から醒めて、また新しい夢の中に迷い込んだ気分だった。無音が澄んで、綺麗だった。

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