第7話 ちょうちん通り

私がその町を訪ねると、辺りの家々はもう、玄関先に大きなちょうちんを吊るして、年に一度だけの、特別なお祭りの夜を照らしていた。奥へ続く一本道にも、白いちょうちんが点々と灯り、神社への道案内をしているようだった。私がカメラを構えると、子供たちが私をすり抜けて、駆けていった。

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