『スキル：オトギ：桃太郎』

日本一の鉢巻きに桃色の柄の日本刀。腰には吉備団子が有る。

「ギャハハハハハハ！そんな刀一本でどうして俺を倒せんだ？」

上位悪魔が嗤う。

しかし、悪魔相手…魔の者相手ならば桃太郎は最強だ。

『純悪の檻』

悪魔が手を伸ばし、僕を何かで包んだ。

真っ黒な、壁の様な、立方体。

某ソウルソサイティ○の裏切った隊長がよく使う　黒い棺　みたいなものか。

「俺の魔力に蝕まれて死にな！ギャァッハッハッハ！」

外から何か聞こえる。

黒い何かがそこらを這い回るが俺には何もしてこない。

「せい！」

桃太郎の刀を一閃。黒い棺が砕け散った。

「何…………だと…………？」

自分の魔法を破られた悪魔が真っ青になる。

「教えてやろう、桃太郎とは、桃をモチーフにしたヒーロー。

そして、桃は古来から『邪鬼払い』の果実とされている。

つまり、桃太郎は魔の類に滅法強い。鬼（悪魔）退治してるしね！」

斬！

「がはぁ。」

「安心しろ。峰打ちだ。」

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