【バラ】

 バラは姫のように手がかかる

 栄養素を与えたり

 虫の薬をまいたり

 枯れた花を落としたり


 他の花よりもタイミングや状況をよく考えて

 大切扱わなければならない


 ずぼらな私が咲かせたのだから

 なかなかだと思う。


 奇麗に咲かせましたね、と見知らぬ通りがかりの人に

 声をかけられ嬉しくなる。



 奇麗に咲いたでしょう?と

 話しかけてみたら

 とても興味が無さそうな返事が返ってきた


 そういうところだ。


 バラをチューリップと間違えても構わない

 それよりも「丁寧に育てたんだね」

 そう言ってくれたらよかったのに。

 

 無関心に「ふうん」という一言に小娘のように傷つきはしないけれど


 そうね、私もあなたを興味無いで片付けられたら

 どんなに楽かしら


 と、思う。



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