タイムスリップしたらあの日の謎が解けた! 黒銘菓短編集60弾

黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)

人生の最初より少し前

令和元年のとある日、僕、寺門絋はムーンウォークをしていると…世界がぐるぐる回りだし…



気が付くと平成3年。

僕が産まれた日に居た。



何で解るかって?

「痛い!」



目の前で今より20才位若い母親が破水してんだもん!

タイムスリップじゃなきゃドッキリだよ!



「!」

閃いた。と言うか、思い出した!


昔、僕が生まれる日、破水した母親が見ず知らずの青年に助けられた話を!


僕か!




兎に角携帯…スマホ!使えるか!

何か無いか?何か無いか?助けないと!


目の前には丁度リアカー!








「持ち主さんご免なさい!」

リアカーに二十年前の母と自分(未だ生まれてない)を乗せて俺は走り出した!

「オォォォ!!頑張れ!俺(&過去の俺!)!」


道路を駆け抜け、

アンテナを伸ばした携帯持ったリーマンを轢きかけ、

タピオカみたいな顔の色したJKを退かし、

頭にでっかい『ふがし』を載せた奴等を目力でぶちのめし………病院だ!!


「急患です!」


次の瞬間、視界が又ぐるぐる回りだした。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る