部活勧誘と通り魔と



「遊佐ぁ!」


「お前…」


勇者は困惑していた。


足のみで敵陣に弾を撃ち込む勝負だと言われた。


本気で撃ち込んだ。


その結果、異様な目で見られた。


一体…………?










「ウチの部で天下獲ろうぜ!」


「馬鹿!遊佐はウチに!」


「今なら即レギュラーだ!」








弾を炸裂させて敵陣を吹き飛ばしただけなのに…まるで四天王をシバいた後の村人の歓迎の様だった。










下校中。


「遊佐君?部活は良かったの?」 「あぁ、俺がやるべきは君の家の手伝い。そして…」


そう言って剣を構えた?


「この世界の勇者に成る事だ。」


目の前にはTシャツの男。通行人にしか見えない。


でも…通行人が殺気を纏っているのはおかしかった。




「ナァナァ、この世界の人間も…血わ赤い?」


爪が急激に伸びる。




魔族だ!


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