真冬の帰り道
白い息が ふわふわ
暗い冬の帰り道に
生まれてはとけて
生まれてはとける
シンと静まり返る町の小路に
足音が響き渡る
寒さに 真っ赤に染まる頬
深く 鼻の辺りまで
マフラーを持ち上げて
空気も凍るような 真冬の帰り道
帰ったら、暗い部屋に
ただいま、と言おう
電気をつけて、こたつをつけて
お風呂を入れてあたたまるんだ
そのうち のっそりと家猫が 出迎えてくれるはず
なんでもない日々
いつも通りの日々
たとえば 星がよく見えるだとか
たとえば おでんが美味しいだとか
たとえば つないだ手が温かかったとか
そんな小さな出来事に幸せを見出すこと
それが出来ることが嬉しいのだということ
こんな毎日がずっとずっと続くように
リズミカルに靴を鳴らして
ただいま
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます