一人語り
黒対白華
I think alone
生まれなければ良かった
この世界に存在しなければ良かった
そんな暗い書き出しでは読者もいなくなる事は無論筆者も分かっている
だが私はこう書き出したかった
これは私の想いと最後の願いを込めたたった1つの生きていた証
私は、ある大きくもなければ小さくもない市に生まれた
夏のそろそろお盆期間にはいる頃だ
たくさんの名前から今の名前をつけられた
親から偶然きけた話では物心がつく前はやんちゃな子だったらしい
保育園の時もやはりやんちゃで父親が嫌いだった
理由はわからないが遊具の高い所から飛び降りてみたり木登りをしてみたり
父親が嫌いだったのはあまり私と遊んでもらえなかったと言う理由だろう
小学生になり
やんちゃなガキははぶけにされることと病気だったということで段々落ち着いていった
クラスで1番読書をするようになった
喧嘩して左眉の辺りを何針か縫う怪我もした
年下にいじられたりもした
中学では
他の小学校出身の子も増え今までの流れが変わったかと思えば
同じ小学校だった子によりある事ない事を吹き込まれ
学年ではぼっちに
先輩の中に話の会う人もいた
高校に入り死に対する願望が爆発した
手首や薬で解決しようとしていた
家族の暖かさを知りたかった
友達といる暖かさも知りたかった
どの願いも叶わずに冷たくなるんだな…
暖かさを望んで冷たくなる
なんて皮肉だと思いながら私は
何も無い空間に1歩を踏み出した
一人語り 黒対白華 @kiminokoe
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