第3話 もふパラで遊ぼう♪



待ちに待ったMMPのサービスが開始される。



蔵人は早速ログインをしてキャラ登録を行う。

キャラは今時のゲームには珍しく、名前と性別と年齢と見た目だけの簡単な設定だけであった。

それでもただ癒されるゲームなら問題ないだろうとキャラ登録をして行く。


名前:クラウド

性別:男

年齢:10歳

見た目は黒目、黒髪、髪型は短過ぎず、長過ぎず。

服装は普通の子供が着ている服…短パン。



登録が終わると蔵人は街中に居た…そしてチュートリアルが開始される。


ミッション:ギルドへ登録に行こう。と表示される。


矢印が表示され、試しに違う方向へ行こうとすれば、見えない壁でもあるのか進むことが出来ないことが分かった。

仕方なくその矢印が示す通りに進んで行くと立派な建物があり、どうやらそこがギルドのようだった。

クラウドは建物の中に入ると中には数人の人が居る、プレイヤーなのかNPCなのかはまでは分からない。

表示されている矢印の通りに進めば受付カウンターで女性がにこにこして立っている。


「ここで登録しろってことなんだろうな…すいません。」

「テイマーギルド『もふ』へようこそ♪登録ですか?依頼ですか?」

「登録なんですけど…依頼も出来るんですか?」

「登録ですね、少々お待ちください………登録完了しました。クラウド様ですね。これより当ギルドの説明をさせて頂きます。」


状況を無視して進行していく内容にクラウドは驚いていた。


「ちょっと進行が強引じゃないですか?」

「当ギルドでは、テイムされた動物の餌の販売を始め、発見された卵の孵化も行っております。」

「ちょっと、お~い。」

「テイムされた動物は育成することが出来ます。テイムとは街の中や外に居る動物をテイムすることが可能ですが、テイムにもレベルがありますから、テイムに失敗したからと言って諦めないでくださいね。」


「もしも~し。」

「だた禁止事項といたしまして、テイムした動物への攻撃、暴力行為は禁止となっております。」

「………そこは当然ですね。」

「グラウド様は今日登録されたばかりですので…ちょうど良い依頼があります。受けられますか?」

「受けられますかって言われても、その依頼の内容すら聞かされてないんですけど…。」

「それでは頑張ってくださいね♪」

「へ?」


クラウドがよく分からない間に依頼を受けたことになり、ミッションが表示される。


ミッション:街中で動物をテイムしよう。

ミッションが表示され、再度矢印が表示される。


「昨今のゲームはこんなに強引に進行するものなのだろうか?」

クラウドは不審に思いながらもチュートリアルを進めて行く。



街中には犬と猫しか見当たらない、矢印の方向には犬と猫が1匹ずつ居た。


「どっちをテイムしろと?………好みかな?とりあえず猫にしとくか。」


と猫の方に近づけば犬が悲しそうにこちらを見ている、尻尾もしゅんっと垂れ下がってしまう。


「くっ…何なんだこのゲームは、癒されないぞ!仕方がない…。」

クラウドは猫から犬の方へテイムを行う。


テイムが成功しました♪

と何やら楽し気な音楽と一緒に文字が表示される。


「これで良いのかな?」


ミッション:ギルドに戻ろう。


またも矢印が表示されたのでクラウドその通りにギルドに戻る、先程テイムした犬は尻尾を振りながらクラウドの後を付いて来る。


「クラウド様、もう依頼を達成されたのですね♪有望な新人さんです♪」

「え~っと…。」

「それではテイムされた…犬はこちらで買い取らせて頂きますね。」

「え?何それ…。」


クラウドが連れていた犬は受付さんの言葉の後にその場から消えてしまう。


「ちょ、何を勝手なことを!」

「こちらが報酬の1000TPと500Gです。TPはテイムポイントでこれを使ってテイムレベルを上げて行きます。Gはゴールドお金です、こちらでテイムした動物の餌などの購入に使用します。」

「このゲームは癒し…!」

「それでは早速TPを使用してテイムレベルを上げてみてください。」

「……。」


ミッション:テイムをLv2にしよう。

「まあ…依頼内容が買取なら納得…出来るか!!」







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