ハロウィンから始まる第七魔王の異世界革命
狼煙(アズ)
第1話 ハロウィンの夜
「おーい!達哉ッ!」
俺は
「今行くよー」
親友に呼ばれ、電車へ乗り込む。中は仮想した人たちで一杯だった。ゾンビの仮装や
電車の扉は締まり、発進する。親友と話していると他の人とも仲良くなれたのだが――。
「――ッ!」
腹部に物凄い痛みが襲う、下を向けば先程まで仲良く話していた人だった。腹部にはナイフが深々と刺さっている。床に倒れこみ、激痛を何とか耐えようとしたが、もう遅かった。
◇
目を開けると、痛みは全くなかった。どちらかと言うと体が存在しなかったに近いだろう。
「お目覚めかしら?」
このパターンは明らかに転生系アニメの流れだった。目の前に光が集まり、人の形どる。金髪の少女のようだ。
「私は女神アクレシア。貴方を導く者です」
「唐突で悪いが、アクレシア様。俺を導くんだったらカボチャサイズの胸にしてくれませんか?まな板の貧乳野郎に何か転生させてほしくないのですが」
彼女の胸は男ですか並みに小さく、泣きたくなるような大きさだった。
「うっさいわねこの変態居乳ずきがぁ!あんたなんか呼ばなけりゃ良かったわ!」
「お前は本当に女神か?」
「おっと、上品に上品に…。こほん。さて、あなたは転生特典で何か一つプレゼントしましょう」
「巨乳で金髪碧眼のメイドで。戦闘できる奴で絶対裏切らないやつね」
さっと答えて「早くしろ」とせかす。
「あぁ~もぅ!どうなっても知らないからね!」
「お好きにどうぞ」
「迷える命よ!異世界での幸運を祈る!」
俺の体は光となり、消滅した。
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