雪、真っ白い世界。

いつもの場所が異世界にも見えるくらい。


あなたと二人だけで、

まるで世界に二人きりになったみたいに、

もっとはしゃぎたかった。


今なら雪が

どんな醜い私も

白く埋め尽くしてくれるような気がしていた。


どんなに汚くて醜いものでも、

雪は覆い尽くして、真っ白にしてくれる。

音もなにもみんな吸いこんで。


もしもあなたがお空へ行ってしまったなら、

私のためだけにたくさんの雪をふらせてね。

言葉通りに、真っ白に埋め尽くしてね。


そしてそのまま、 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る