第7話 風の便り
日曜日は外来も売店も休みで、病院は静まり返っている。
だけど病院の外に出てみると、多くの入院患者さんが散歩を楽しんでいた。
そういえば、まだ病院の敷地を一周したことがない。冒険してみよう!
陽ざしがやわらかくなっている。少しだけ肌寒い秋の風……。
セミの鳴き声は、小さくなっているがまだ聞こえる。
芝生広場にある小高い丘を眺めていると、ふっと子どもたちと遊んだ記憶が蘇る。
(Iちゃん、Kちゃん、どうしているの? 風の便りを聞かせてよ……)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます