ポッキーの一周忌
アキノリ@pokkey11.1
ポッキーの一周忌の11月1日
思えば、私が小説を書き始めた頃、目の前にポッキーは必ず居ました。
パソコンの先、檻の中で.....私を見守ってくれていたのです。
それが当たり前の日常で私は。
歳を取って顔が白くなったポッキーを見ては柔和に笑みを浮かべていました。
それが去年の事です。
ですがその去年の11月1日の早朝。
私達の愛犬、ポッキーは病との激闘との末この世を旅立ちました。
涙は出ませんでしたが、後に涙が止まらなくなり。
今でもポッキーとの思い出を思い出しては.....涙を流しています。
でも.....そんな事をしているうちに.....。
あっという間に1年経ってしまいました。
巡る地球の中で、です。
新しいミニピンの犬は1歳になり。
ポッキーが去って1周忌になり。
そんな私は今年の4月に色々あって自動車学校に向かいました。
そして7ヶ月が経ち、私は卒業間近です。
新しい犬は皮膚が弱く、私が助けないといけないのです。
だから動物病院に連れて行くのに免許が必要でした。
これもきっと定めでポッキーが与えてくれたのでしょう。
その様に.....今でも思います。
「大切にしてあげて」
そう言葉を発しているのでしょう。
天国から、です。
私の後ろには白い棚が有ります。
そこに.....仏壇が有ってポッキーの遺影が有ります。
その横にはポッキーのお骨を入れた、骨壺も有ります。
全てを見渡せる様に飾られています。
それを見ながら私は.....今でもその場所に居るポッキーを確認して、ただいま、と言ったりもしています。
ポッキーは私を待ってくれているかの様にその場に座って待っています。
写真の中で何時も、お帰りと、言ってくれている様な気がしているのです。
私達の周りではただ犬が亡くなっただけと受け止められるのかも知れません。
でも私にとっては.....12年付き添ってきた相棒でした。
時間が経ちまくる目紛しい日々に寄り添ってくれたのです。
家族を失った気分になっていました。
そして一周忌になり、私は.....ポッキーの遺影だけでは無く、婆ちゃんと爺ちゃんの遺影の飾られている部屋。
所謂、人間用の仏壇にも今から手を合わせに行きます。
11月1日。
何も無い今日は.....私達にとっては本当に特別な日だと。
そう、感じます。
私自身は.....何か変われたのでしょうか。
その様な自問自答の日々を過ごしたりもします。
でも何も変わってない様な、そんな感じもします。
だけど。
だかと言って、何も歩み出さなければそれは.....意味が無いので、動いています。
愛犬のポッキーは.....どれだけ特別な存在だったか。
私は.....今でも考えます。
何時でも何時までも居る筈だった存在。
そして.....靴下をイタズラで持ってくる存在。
その筈だった相棒はもう居ない。
もう頼れる柱は無いのです。
だから私は.....今を自分で必死に頑張らないと、と思います。
小説も、学校も、全てをです。
でもやっぱり時折ですがまるで機械人形の様に私の手が止まります。
それは.....簡単に言うと、ポッキーの声が.....こう聞こえた気がしたから。
大切な愛犬の言葉が.....です。
お疲れ様。
その様に.....聞こえる気がするのです。
今、このパソコンでキーボードを打っていますが、涙が浮かび画面が.....歪んで見えてしまい.....。
2018年、11月1日を思い出しています。
桜の日、歩いた事を。
雨の日、浮かれていた姿を。
晴れの日、遊んだ姿を。
ポッキーの色々な姿を今でも思い出してしまい.....です。
生き物だからいつかは別れが来ると知っていたのに。
本当に知っていたのに。
今でもやっぱり.....ダメですね、涙が出ます。
「じゃあね。僕は.....先に待っているから」
多分、ポッキーは天国でそう思っています。
安心して去って行ったのでしょう。
いつか.....私が寿命が尽きて。
死んだ時。
目の前にみんなが居る。
ポッキーが居る。
その楽しい光景を思い出して.....その場に加わればと思います。
ポッキーはきっと待っていてくれるでしょう。
だから寂しくは無いと。
ようやっと思い始めたのです。
今を生きるのが仕事ですから.....その仕事が終わって。
そして.....ポッキーに会えたら。
庭で遊びたいです。
私は.....ポッキーを愛しています。
でも新しい愛犬も愛しています。
私は.....まだ終わらない仕事が山積みです。
だから。
ポッキー。
空から見守っていて下さい。
私は.....今。
貴方を想い、今を必死に生きています。
だから.....。
2019年11月1日 午後13時57分。
一周忌を迎えたポッキーへ。
アキノリより
ポッキーの一周忌 アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou
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