第34話フィリピンの銀行

 日本で自分の銀行口座を持っていない人は少ないだろう。たいてい2・3行の口座を持ち、預金や引き落としなどで使い分けていると思う。

 

 フィリピンでは、中流以下の人だと銀行口座をもっていない人が沢山いる。殆どの銀行で、最低1万ペソを口座に残しておかないと、口座維持料金を取られる。

 残金が1000ペソ、なんて言う状態が数ヶ月続くと、毎月、口座維持料金が引き落とされて、残高が無くなると自動的に口座が閉じられてしまう。


1万ペソに手をつけずに口座に取っておくのは、こっちの人にとっては難しい。


 一つ驚くのが、窓口に『50万ペソまでは保証します』なんて書いてある。

どういう事かと言うと、そこの銀行のその支店が潰れた時には、口座にいくらお金があっても50万ペソしか返さないよ・・・という事だ。

 銀行ではなく支店が潰れると書いたが、日本とは違ってこっちの銀行はフランチャイズのような形で支店を増やしている。

 まるでセブンイレブン。

 本店が認可した支店が潰れたら、本店がこれだけは返してあげましょうと言うことだ。

 本当に50万ペソが返ってくるかは不明。

 但し、定期預金にすれば金利はいい。昔よりは大分下がった様だが、未だに3%位は有るようだ。


 ハイリスク・ハイリターン。


 お金が余ってる人はドキドキ出来るのでどうぞ。

 たまに自分の銀行が潰れてないかの確認は必須ですが。

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