第21話 水に注意
日本の水道水は世界一安全とはよく言われるが、フィリピンの水はどうだろう。
プエルトプリンセサで水道水を飲むと、観光客なら、ほぼ間違いなく下痢をする。
マニラでも、ホテルの水道、蛇口近くには「飲料水ではありません」と書いてある。
マニラの浄水場は日本企業(三菱商事)の力で高度に浄水された水を送り出しているが、途中の水道管がダメダメで、しかもホテルやコンドミニアムの屋上にある水タンクもダメダメで、危険度はプエルトプリンセサよりも高いかも知れない。
ここプエルトプリンセサの水の安全度は危険な順に言うと
☆井戸水
☆水道水
☆デリバリーの水
☆店で売っているミネラルウォーター
という順だろうか。
井戸水は、山の中や海沿いの一軒家で、近くに鉱山や地下に埋設されるセプティックタンク(汚水タンク)が無く、十分な深さを掘ってある井戸の水なら良いが、大概は集落の真ん中に井戸が有り、周囲の汚水タンクから地中に浸透した水を再度汲み上げているような状態だ。
その水を長年飲んで笑っている人達は強い!
私も10年ほど前にカビテで約2年間は井戸水を飲んでいたが、今考えると恐ろしい。一度も下痢をしなかったのが不思議だ。
カラダは繊細な筈なのだか・・・
水道水は、その地区によって、そこまで到達する水道管によって質が異なるので何とも言えない。昔から水道が引かれていた場所ほど危険かも知れない。
問題はデリバリーの水だ。レストラン等でもサービスの水として出されている。水の業者が5ガロン(約19リットル)入りの青いポリタンクで配達してくれる。タンクには業者のステッカーが貼ってあり
「アメリカン・テクノロジー」
だとか
「ジャパニーズ・クオリティ」
等と書いてある。
飲んでみると、殆どの場合はカルキ臭い。水道水を濾過した後で、さらに塩素を入れているのだ。
1人暮らしで、水の使用量が少ない場合はタンク一つが終わるまで1週間以上も掛かる事も有るので、その間、水が腐らないような配慮だろうか。
安全かというと、それに当たってしまい、下痢する人もいる。観光客の場合はミネラルウォーターを注文したり購入するのがお勧め。
シェイク類も、まともなレストランなら氷にはデリバリーの水、又はデリバリーの氷を使っているが、それ以外の場所(道話脇に出ているジューススタント等)では間違いなく水道水。
現地に住んでいる日本人が大丈夫だと言って飲んだり食べたりしている物でも注意が必要。長く住んでいる人達には、いろいろな耐性が出来ている
カルキ臭も毎日飲んでいると、感じなくなってくるようだが、毎日、長年飲むとすると身体に何らかの影響は出てきそうだ。
私も以前はデリバリーの水を買っていた。配達料金も入れてタンク1個が40ペソとバカ安なのだ。ところがある日の配達の水から強烈なカルキ臭。クレームをつけにタンクを業者の所に持っていった。
店の横の空地でタンクの洗浄中。ホースで中に水を入れて、タンクを手で持って揺するだけ。
どのタンクが自分の家に配達されるかも分からない。
それ以後は配達を頼むのはやめて、自分のタンクを持ち込んで、水を入れて貰える業者にした。そこでもたまにカルキの臭いが強い。
ミネラルウォーターを買って飲めばいいのだが高い。飲み水代で毎月何千ペソも遣っていられない。
今現在はキッチンの水道の蛇口に日本から持ってきた浄水器を着けて、飲み水を作っている。計算すると、デリバリーの水よりも浄水器のカートリッジの方が、多少高くつくが、無味無臭の水には代えられない。
浄水器の水は塩素が無くなっているので、二日間で腐ると言うことなので、冷蔵庫への保管は注意が必要。
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