海外リタイヤ生活

北条誠

第1話マニラに住んでみた

フィリピン-マニラのマラテ地区。観光客が集まる中心部のコンドミニアムに住んでいた。2006年、これを書いている今から13年前だ。

1ベッドルームの40平米で家賃は家具付きで月に20000ペソ。日本円で45000円位だった。部屋のベランダからはマニラ湾に沈む夕日が眺められ、屋上にはプールが有り一階のエントランスには警備員が24時間居る。

 日本に当てはめると、新宿か渋谷辺りの繁華街から徒歩5分と言った所の立地で、同じ条件のマンションを借りたら、家賃は月に20万円以上は取られただろう。

 

 平日は朝7時に起きてフィリピン時間で8時に始まる日本の株式市場に目を光らせた。11時に前場が終了し屋上に上がりプールで一泳ぎして日光浴。午後2時には後場が終わり数時間の昼寝。起きて西向きのベランダに出るとマニラ湾に沈む夕日が見えた。腹が減っていたので街に繰り出す。部屋に帰ってくるのは大体午前2時か3時。

 これが日常の生活だった。部屋には毎晩いろいろな女が出入りしていた。KTV(フィリピンパブ)の女。スタバやデパートの店員。街での遊びは決まってビリヤード。専門のビリヤード場だけでなく、どこのバーに行ってもビリヤード台が置いてあった。

 早い時間から女と合流した時はライブハウスやディスコにもよく行った。

 KTV は1ヶ月で飽き、マニラ生活には3年で飽きた。その後、紆余曲折いろいろあって今現在はパラワン島暮らし。平和で満たされた毎日・・・と言いたいが、ここもフィリピン。そんなに甘くは有りません。

 日々、感じた事を書き綴っていきます。

 

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