一橋桐子の犯罪日記 について

私はテレビドラマは全く見ない人間なのだが、昨夜(10月8日)何となく夜NHKをつけたら、「一橋桐子の犯罪日記」というこの日からスタートしたドラマをやっていて、刑務所生活を目指す主人公がとても面白く、ついつい見入ってしまった。

このドラマ、見てるとキャストもオールドファン向けに豪華で、宇崎竜童さんや草刈正雄さん、由紀さおりさんなど年配の俳優さんたちが活躍している。

しかし注目すべきは主演の女優さんである。

私はしばらく誰なのかわからなかったのだが、よく見ると、これが全くイメチェンした松坂慶子さんなのである。


松坂慶子さんといえば、一時日本を代表する美人女優というイメージで私などは結構印象深い。


映画も、見ていないものも多いが、蒲田行進曲などはバツグンに面白かった記憶がある。

しかし、カンヌ映画祭でグランプリを受賞した「死の棘」を見たのを最後に、テレビを見る習慣のなかった私は松坂慶子さんもすっかり見なくなっていた。


だから、昨夜「一橋桐子の犯罪日記」でお見かけした時は、全く別人のようであった。


調べると、もう70歳になられるそうである。あの、スクリーンの中で輝いていた美しさがあろうはずはないが、それでもはつらつとして、からだもよく動いて、70には見えない。

とてもいい味を出していて、私も70になっても、これぐらいはつらつとしていたいものだと思った。


人間必ず歳をとる。

私は今母の介護をしているが、歳をとるのは本当に嫌だと思う。

自分もやっぱり母のようになる時が来るのだろうか?

しかし松坂慶子さんを見習って、70になろうが80になろうが、歳を考えず元気でいたい。

その意味ではまだ青二才の私が(?)夕暮れ時の幻想だの、過ぎた日々の夢だの、浅はかに老境を気取るもんじゃないと、なんか変な恥ずかしさを感じた。


なんだかこれで老人に対するイメージがちょっと変わって、久しぶりに明るい気持ちになった。

松坂慶子さんに感謝したい。

同時に、今までドラマなど見たことのない私だが、もし見られたら、来週の土曜日も、「一橋桐子の犯罪日記」を是非見ようと思った。

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