貧乏人の感謝
文章を書いていると不思議に落ち着く。
心の中の汚いものや嫌なものを捨てて、静かに集中しないと書けないので、それがいいのだろう。
心の中の汚れや痛みを文章にして出すのもいいが、この場所ではちょっとできない。それを読んだ人の気持ちを考えなければならないから、不用意な事は書けないのだ。
日々生活していると、腹の立つことや嫌なこともあるが、嬉しい事、素敵な事もある。その少しの素敵な事を見逃さず、うまくそれを生活から切り取らなければ、なかなかエッセイは書けない。
あるいはテーマを決めて、過去の出来事の中からそれに関連した部分を抽出し、話をまとめる、というやり方もする。
しかし私の場合、どちらにせよ、金を求める気持ちがあるとダメである。
心の状態が変わり、突如不純物が入り込み、静かな集中が途切れて、作品は何か別のものになってしまう。
わたしのエッセイでは金は求めても得られないと初めから諦めているから、流行や受けることにとらわれずに、自分の世界を気楽に書けるとも言える。
妻は一文にもならない趣味に精を出す私を、温かく見守ってくれている。ウチは貧乏であるにもかかわらず、だ。
それを考えるとありがたいことである。
妻の静かな諦めがなければ私の趣味は成り立たない。
この場を借りて妻に感謝しよう。ちょっと照れくさいけど。
いつもありがとう。えへへ・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます