バブルが弾ける頃見た夢
あなたは自分で商売をしたことがおありだろうか。
私はバブルが弾けようとしていた頃、輸入雑貨店を経営したことがある。
今まで何度も転職を経験した私だが、本当に仕事をしていて面白いと思ったのはこの時だけだ。
今は落ちぶれて、全くの貧乏生活をしているが、その頃は個人経営でありながら、1日に何十万かの売り上げ金をポケットに入れ家路についたのも懐かしい。
たとえば、そのころ、百貨店では3、40万円で売っていた商品を私は特殊なルートで仕入れ、8万から15万くらいで売った。売れないわけがない。
絵画などの美術品にしても、2万か3万くらいで仕入れた物が15万とかで売れた。
店は住宅街にあり、雨の日などは5人とか6人しか1日に来ない。
きょうはダメだな、と思っていると、閉店近くなってきた客が、13万の商品を1つ買っていく。粗利はざっと7、8万円。
ホッとして家路につく。
もうバブル末期だったからそんな事は半年も続かなかったが、あの1万円札を数える感触は何と楽しかった事だろう。
繰り返すが私は全くの貧乏人である。
しかし、そんな時代もあったということだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます