君がくれるしあわせ
訴えを聞き流し高揚してうばわれる呼吸。
溺れているくせにまるで幸せだと思ったと言ったらば、どう返す?
人生なにをもって幸せとするかなどは生きる本人が決めることなのだ。
口ではそう言える。
でも頭から心までしっかり理解出来ているとは言い難い。
君に求められるならば私は生きていて良いのだろう?
それこそほかの誰に願われてもすべて関係ないと突っぱねてきたのに、君だけは。
どうしてこんなにも干からびた心に水を与えるのだろうか。
簡単に認めてしまうことは怖い。幸せだと口にした瞬間全てが崩れてしまいそうで。
だけど、必要だと求めてもらえる時は、言いようのない幸福を感じている、と思う。
私の存在価値は、未だに他人に預けきりだ。
自分で定めることができない。
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