飛べない空の色

私は鳥籠の中でしか生きることが出来ない。

出ていきたくなることもあるけど、出ていったところで空も飛べない。


あなたと2人で空を飛びたかったよ。

高い高いところに飛んで、

陽のあたる街も美しい夜景も、

一緒に見たかったよ。

だめなんだ。羽根が痛くて。


私はここでいつだってあなたを待っている。

折れた翼で。

本当ならば翼がまだ動くうちに出会いたかったんだよ。


こんなこと考える時いつも空は悲しい色をしている。

青くたって、灰色だって、白だって、オレンジだって、

どんな色みても、悲しいんだ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る