第397話 彼女とわたくしのヒ・ミ・ツ!
スコちゃんは素直だ。
そしてわたくしを信じている。
今日も階段の下でにゃむにゃむ鳴いて、わたくしを呼びつけているが、これを書いているので赴かない。
なぜなら、彼女の自慢をしたいのだ。
これだけはわたくしにしかわからないこと。
スコちゃんは。
……猫なんである。
「ころんころんころーん」と言って、後脚と前脚をもって転がすと、素直に転がってくれる。
それだけではなくて、すっと手に力をくわえて押すと、素直にころんっと転がる。
基本、無抵抗なんである。
母に見せようとして、母を呼びつけると、「なによっ」って感じに逃げてしまうのだが、わたくしと二人っきりになるとブラッシングは終わったというのに、お腹を見せて転がる。
おお。
女の子の猫ってかわいいぞ。
百合の気持ちがわかる気がする。
比べるのもなんだけど、男の子は押し倒そうとしても抵抗してきたんだよなあ。
スコちゃんの様子に、最初は拍子抜けだったけど、これじゃどちらがいいとか言えないなあ。
かわいいなあ。
ころんころんころーん。
ほら、転がった。
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