第389話 わたくしの股の間にいる猫

 一日、部屋に閉じ込めておくっていうと、ニャンコも寂しいのでしょうか。

 夕方の餌やりにドアを開けるとちょこちょこついてきて、わたくしがひとまず休憩していると、おなかに乗ってきてふみふみしてくれます。

 で、その後わたくしの足の上にくてっと寝てしまいます。


 これねー、うれしいんです。

 だって、普段なつく様子があまりない子だから。

 スキンシップ嬉しいなって思います。


 暖房が効いてる部屋なのに、わざわざわたくしにくっついてくるってところが、愛おしいというか。

 体温があったかいし。

 つい、他のことを放ったらかしにしてぬくぬくしたくなります。


 で、実に二時間そうしていて、さすがにお風呂に入らないといけないって時刻になりました。

 足をそっとうごかすと、スコちゃんはソファに(ソファの上の出来事です)寝そべったっきりで動きませんから、とにかくじっと見つめます。

 わたくしの恰好ったらないですよ、股をぱかーっと開いて、間にいるスコちゃんが起きないか見ている。


 猫って空気を読むのですよね。

 お風呂入ってくるからねーって、そっとドア口から振り返ると、まだ眠そうな顔して(不機嫌そう?)うずくまったままこちらを見てたり。

 で、風呂上りにプロテインを飲んでいると足元にきたりと、とってもかわよいのですv 猫がどうして飼いやすいかっていうと、こういう距離感でしょうか。


 放っておいても別に生きてはいられるし、でもあんまり離れているとそっと近づいてきて寄りそってくれる。

 ヤマアラシの法則なんてなんのそのです。

 くっついてりゃあったかいにきまってます。


 そこがいいv

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る