第306話 ちょいな、ちょいなとかわいいな!

 ツイートで見かけたのだけれど、猫が嫉妬するとなにかしらするそうな。

 うちのスコちゃんで覚えがあるのは、ソファで少女漫画を読んでいると、こっそり近づいてきて足首をちょいな、ちょいなと引き寄せる。

 かわいいんである! それなのでつい、ごはんかな? お遊びかな? と起き上がります。


 するとツイっと背中を向けてどこかへ行ってしまう。

 え? 呼びにきたんじゃないの? わたくしどうすれば……って感じなのだけれども。

 そんなことが10回はあったんです。


 ちょいな、ちょいな。

 あら? なあに? ご用事? 呼んでる? 呼んだわよね。

 ツイっ。


 こんなことの繰り返しです。

 あれこれ考えて、ブラッシングしたり、なでくりまわしたり、だっこしたりしてるんですけれども。

 しばらくたつと、またちょいな、ちょいな。


 かわいい! ありがとうございます!!!(鼻血)。

 わざと知らんぷりしようかなと迷った瞬間もあるのですが、呼ばれているのを放っておけない。

 そして、肉球で触られるのが気持ちいい。


 ちょいなちょいな、またしてね。

 ちなみに、母が相手の時はもっと露骨です。

 彼女が出納帳をひらいたとたん、その上にどべっと寝そべります。


 まあ、猫に嫉妬されないというのも寂しいものです。

 適度にかまってあげましょう。

 ちょいな、ちょいな。

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