第300話 愛が濃い

 スコちゃんはお手洗いに行くときもついてきて、小用の終わったと思ってドアを開けるとするりと入り込んできます。

 水洗の水が流れ落ちてくるのが気になるらしい。

 水がとまるとすッと出てきます。


 今日は階段で追いかけっこをしました。

 階段の上で見かけたと思ったら、私を誘ってくれる。

 撫でられたいのかと思ったら、飛び上がって二段したの階段にきれいに着地して一階まで降りて、またもやこちらを見上げてます。


 わたくしもちょっと茶目っ気をだして、階段の上から姿が見えないように壁の後ろに隠れる。

 するとスコちゃん、しばらくじっとしてこちらを見ているのだけれど、ちょっと顔を出して、もう一度ひっこむと、とたた、と音を立ててのぼってきます。


 可愛い、と思って顔を出すと、また下の方へ駆けおりていく。

 私がまた隠れると、今度は一階の廊下まで駆けて行ってしまう音がします。

 私がおいかけると、こんどは廊下を駆けていきます。


 電気の切れた廊下の角で、胸元の白さが居場所を教えている。

 あ、そうだお風呂に入らなきゃと思って風呂場に入ると、一緒に入ってこようとします。

 なんとか一人で風呂に入っていると、廊下の方でさみし気に鳴くのが聴こえる。


 ドアをあけて、様子を見ると、廊下から脱衣所を覗いています。

 これは待っているなと思って、でも寒いから湯船であったまって、マッサージ。

 追い炊きもしたけれど、その間に髪を洗って体を洗っていき、ふと気づいた。


 なんだかバストが大きくなっている。

 女性は発情するとバストが大きくなるそうだ。

 ここのところ、なにがあったけな。


 せっかく追い炊きしたのに、湯船の湯をぬいてしまうと、風呂場を出たら、なんとスコちゃんが脱衣所の洗面所で座って待っていた。

 もう、私の事好きすぎ!


 いつからそこにいたのか。

 何だか愛を感じます。

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