第290話 ベッドをつかってくれるようになった

 春先に購入した、縁が持ち上がったピンクのベッドに優雅に寝そべる姿をこの時期によく見るようになった。

 冬用の天井付きベッドはごくごくたまに、ゴロゴロいいながら潜り込んでいるので、それはそれでうれしい。

 うおおー。


 冬に入り、朝から暴れまくることが少なくなってきた。

 猫は2歳からはお姉さんになっておとなしくなると、近所の方が言っていた。

 いや、自由にしててほしいんだけれども。


 スコティッシュフォールドは死ぬまで赤ちゃんみたいなものだというから、かわらないでいてくれるかもしれないし。

 健康でいてくれるのが一番で、幸せに生きて、長生きしてほしい。

 コンビニ限定販売の一般食をあげたりもする。


 するとスコちゃんは満足げにベッドに横たわる。

 しかし、傾向を見てみると、わたくしといるときはわたくしの足元にいるのに、キッチンに祖母と母が入ってくるとテーブルにのって寝そべる。

 仲間に入れてほしいのだな、と母たちが言い合っている。


 それだけじゃないと思うよ。

 以前から、彼女がテーブルにのると、祖母がとにかくかまうから、癖になっているみたいだ。

 わたくしが近寄ってなでてやると、テーブルから降りるもの。


 何かあると思う。






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