第253話 愛猫が女神かもしれない件

 昨日と今日、愛猫に同じ方法で起こされた。

 しっぽの先で、鼻先をさわさわっとされる。

 覚醒してすぐに、彼女の後姿を見つけた。


 これは、おなかが空いているときの猫の催促としては、とっても優雅。

 普段ならば、前脚で太ももにのしかかってきたりするの。

 なんなら、お尻にあくっと噛みついたりするの。


 で、今。

 ベッドの上で、愛猫がくったりしながら、しっぽだけで私の太ももにさわさわしてる。

 足を噛んできたり、爪でちゃいちゃいしてくる段階はとっくに過ぎている。


 だけど、あなたー。

 今日の分の餌は食べちゃったでしょう。

 これ以上はあげられません。


 おやつをあげたいけれど、それじゃあ本末転倒だから、飼い主もつらい。

 おとといの時点で、体重は5,8キロだったから……。

 この調子で、一週間、がんばがんば!

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