第221話 2020/06/02/火 いつもそこにいる。

 私が精神的ピンチに陥る時、なぜか。

 なぜかというと、語弊があるが――そばにスコちゃんがいた。

 PCを打つ傍らで、推敲に邁進するその隣で、そしてこれを書いている目の前で、彼女はゆったりとくつろぎ。



「わたしはずっと、ここにいるわよ」



 と言ってくれている。

 眠れぬ夜も、同じ部屋にて同じ空気を吸ってきた。

 部屋を抜け出してさまよい出た早朝も、書庫までついてきた。


 思えば、これほど精神状態に良いこともないんではないか?

 猫に依存する体質だ、私は……ほかに頼るものをもたない。

 いつでもそうしてきた。


 だけど、今日はDMをひらいて怖い、と書きこんだ。

 このごろ、他者を信じすぎる。

 その表れだった。


 そんな私をなじるでもなく、怒るでもなく、ただそこにいてくれる猫の尊さよ。

 ああ、忘れない。

 愛されなくたって、私が自分を見捨てなきゃいいのだ。


 私を信じるのは、私の役目だ。

 ほっとする言葉をかけてくれるネットの向こうの人に、涙で感謝しつつ己をたてなおした。

 睡眠ともふもふと、創作仲間は、とても重要だ。






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