第194話 2020/05/03/日 あーん、待ってー💦

 今ノートPCを打ってる傍らで、スコちゃんが寂しそう。

 リビングで打ってると、「ぬー……」って階段下で鼻を鳴らします。

 で、心配になってその都度、部屋へ行きますと、ピンクのベッドに入れておいてあげたボール、床に落ちてるんです。


 これは、どういうことかというと、彼女、私が恋しくてボールをくわえて持ち上げ、かつ、その場に来てほしくて床へ落としたと、そういうことなんですよ! ああ、なんてかわいそうなことをしたんだ。

 と、思って今、電源を引っこ抜いたノートを部屋のベッドの上でカチャカチャやっています。

 バッテリーモツかな……。


 昨日は実はびっくりすることがありまして……雨戸を閉めようと、夕方窓を引き開けたら……ヤモリがしゅるしゅる、って走って出て行ったんですよ。

 出ていった、ということは……それまで私の部屋にいたってことで。

 まあ、私は部屋にいなかったからいいんだけれども、ヤモリって白っぽいんですね。


 で、今日はスコちゃんがキッチンで! なにかをしきりとカリカリやってます。

 角っこをコリコリ爪でひっかいてるんです。

 なにかなー? 妙なことしてるなーって、思ってました。


 後になってですよ。

 一匹の、カナヘビが、キッチンの床の上でちょろりとへばってましてね。

 あらまあ、かわいそう、とベランダから庭先へ落っことしてあげましたけど、いいんですかね。


 スコちゃんが外からもってきたんではない、と思います。

 ていうか、思いたい。

 しかし、どこから入ってきたんだという謎が残る……。


 キッチンは二階にあるのに! お外の生き物が、しかも地面を這いつくばって、シャカシャカ動くしか能のない、カナヘビさんが、どうーして! 人間のお家にいるのっ。

 これはあるいは差別的に響くかもしれませんが大げさに言いますとこうなります。

 カナヘビさんは、お外の子でしょ! ってー。


 しっぽも含めて、5センチもないようでした。

 くったりと丸まっていましたので正確にはわかりません。

 カナヘビはトカゲですから、乱暴に扱うと尻尾が切れてしまいます。


 ですから、スコちゃんが見守る前で、そっと掌にのせて観察し、お外にポイしたと、いうわけなのです。

 私は幼いころ、近所でよくトカゲを捕まえたけれども、しっぽを切らせずに捕まえるのが得意でした。

 しかし、あんなにぐったりしたカナヘビを見るのは初めてでした。


 暑さに参っていたのかしら。

 だから、キッチンにいたの? でも、二階は日光に照らされて熱気がむんむんよ? おかしいじゃないの。

 なにかの前触れでないといいけれど。


 ちなみに、ヤモリのいる家(蔵?)は繁栄するとかしないとか、聞いたような気がします。

 家を守るからヤモリなのかなあ。

 逃げてったけれども(笑)。


 ちょっとスコちゃんと共有した謎発見でした!

 マルッ!






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