第192話 ちゃんと言うことを聞くんだから!
スコちゃん、我が家に来たときは、初々しさもあいまって遠慮深いのが気になった。
ベッドに寝そべれば、端っこに落っこちそうになりながら横になる。
部屋に置いておけば、ドアの後ろへいってしまう。
んも~~う! 真ん中にいなさい! 見えるところに! ってしつこく言った。
今、母が「まあ! この猫ちゃんたら、見て! まんまん中にいるのよ! あつかましい」って言うけれど、いいの! 私がそこにいてって言ったの。
薄暗くて狭いところが大好きな猫には酷だったかなとも思いますけれども。
今、彼女はお部屋のまんまん中の床の上に、どうどうと寝そべります。
私はわーっと寄っていって、スコちゃんの歌を歌いながら「なでなで」をめちゃくちゃしまくります。
なんにも言わないけれど、彼女、気持ちいいんだと思うわ。
嫌がらないもの。
あまり触りすぎると猫って噛むでしょ? そういうことがない。
ていうことは、相性がいいのよ。
というわけで、現在、彼女はソファの横に(すみっこ)置いたピンクのベッドの中でのびーっとしてます。
かわいい♬ 戦士の休息ね。
ってー、ちょっとちがうか。
4
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます