第164話 2020/03/18/水 ぱーんち! げふんっ

 超困っている。

 どうやって、今日のとんでもハップンを書こうかと。

 事の次第はこうなんだ。


 まず、体重を計った後(4,9キロ維持)、なぜか遊ぼうよのボディーランゲージが増えた、スコちゃん。

 飛び跳ねるし、駆け回るし、まあ、めまぐるしい。

 そこでちょっと、ハッスルしすぎたみたいなのだ。


 だいたい、私が反応鈍いのが悪いんだけれど。

 彼女、エスカレートしちゃったに違いない。

 それでなければ、飼い主の目をパンチなんてしないと思うのだ。


 小説風に描写するとしたら、こう。



 数メートル。

 わずか、距離をダッシュでつめ、華麗なステップで体重移動し、渾身のパンチを繰り出す。



『ちねっ』

 ぱーんち!



 だめだ。

 これでは、お笑い草だ。



 彼女のストレートがきれいに決まり、相手は言葉を失い、戦意喪失。


(飼い主)「あう……」

 かっ、かわいい!



 ますます、だめだ。

 急所を当てるのは、そりゃいけないことだけれども、10か月の赤ちゃん猫のすることだからね?

 怒るに怒れないわけよ。


 じゃれるにしたって、一線を越えたら、距離を置かなくてはいけない。

 スコちゃんに、その行為は遊び相手をいなくさせる、悪いことだよと教えなくては。

 だけど、赤ちゃんだけど、最初の発情期も迎える前に避妊手術を施された、立派な大人の体をしている。


 猫パンチをまともにくらったのは、正直初めてだ。

 私にこんなことをしてきた猫は、今までいなかったからなー。

 肉球がぽわんと当たって、痛くもなんともない。


 だけど、ともすると、問題行動……に、つながる……かも、しれない。

 だから、注意しなくちゃいけないんだけれども、かわいくて。

 目に入っても痛くなかったのだ!(鼻血)


 なんの、あんなの、まぶたにタッチした程度じゃないのさ、と思うことも可能である。

 しかし、他の人にやったら、攻撃されたと騒がれるかもしれない。

 親戚の男の子は容赦ないから、注意されたし。


 スコちゃん、誕生10か月目の今日、飼い主はもやってしてます。






 8

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る