第119話 2020/01/27/月 しょしょんにゃあ……。

 実は、私の部屋は日が当たらないので寒い。

 そんなところで眠ると、風邪をひくか凍傷になるかするだろうと思って、思う存分、ヒーターを入れている。

 しかし、四枚の毛布に包まれた私ならともかく、布団の中では窒息してしまうにゃんこはどうなる?


 答え。

 ヒーターを入れた、リビングで寝てもらいましょう。

 てなわけでー。


 ヒーターをガンガン入れても、肌がそそけだつお寒い部屋はおいておいて。

 スコちゃんには、ぬくぬく眠っていただきましたわんわん、わんこそば。

 ごはんのタイミングもばっちり~~って、スコちゃん?



「スコちゃん、どーこー?」



 いつもの癖で聴いてしまったけれど、自分の猫だもの、わかってる。

 あ、祖母のイスの上!

 なんか、気づくと祖母の近くにいるな~~スコちゃんわ。


 いじけてたら、椅子の背もたれの隙間から、びよーんと片っ方の前脚を伸ばしていたから、思わず口づけそうになる。

 前脚を、エロ親父のように、さすさすとなでまわし、肉球を触りまくる。

 すると、スコちゃん、さすがに前脚をひっこめてしまう。


 むーん。

 不満足。

 しかし、スコちゃんは私の満足のために存在するのではないのだ。


 じっと我慢。



 じっと我慢。



 限界じゃ~~!



 夜になって、ソファでのびのび寝てるのを見た日には。

 おら、なでさせろ!

 ってな気分になりますわ。


 逆毛でなでればいいんでしょ?

 おお、なでてやろうじゃないの。

 さすさすさすさす……う(蹴り飛ばされました)。


 スコちゃん、も―だめよ。

 私、スコちゃん成分が足りなくて、泣きそうよ。

 鼻の頭なめて―……うん、そうそう。


(少し立ち直った)私は今日も思う。

 明日を共に過ごすことのできる、相棒のありがたみを。

 そして、また少し思う――スコちゃんてデレツンなのよね……。






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